蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

20170102

20170102 Cloud over a window

正月も2日目にして、長女はバイトへ行き、次女は受験勉強に励み、長男は母親を引きずって公園に出かけていった。なんでも昨日公園であった子と今日も遊ぶと約束したとかしないとかで、子供は風の子であり遊ぶのが仕事であってとにかく熱心である。付き合わされるかみさんはちょっと疲れていて、できればこたつでひたすら丸くなっていたいというオーラをむき出しに、5歳時のパワーに負けて引きずられていった。父ちゃんはまだちょっと無理をしたくなく、そういうところが父親はいいわよねぇ、母親は待ったなしとか言われそうだけれど、とにかくここで無理をするとまたぶり返し、今週末7日に控えたはずせぬ新年会できっとまた悪化する悪循環に陥るので非情にのんびりしている。

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謹賀新年

あけましておめでとうございます。

 

何もしなくても時は経つ、昨朝というか未明から再発した急性胃腸炎の「びゃーっ」もひと段落しつつあり、かといってやることもない、というかできないのでゴロゴロしています。

 

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

昨日は本来であれば朝からコミケで手製秋葉原写真集を頒布しているはずでした(コミックマーケット91東W05a、アキハバラ2/3「akihabara 2/3 vol.4」)。前夜遅くまでかかって製本を終えたあたりで体調がおかしくなり出展断念。初の欠席になったけど、これは悔しいというか虚無感ありますな。

 

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植木

整ったものよりもほころびたり破綻しているものに目がいく性質(たち)で、写真でももっぱらそのようなものに関心がいく。飯田橋のとあるお客さんの近くには印刷や製本の工場が多く、幾分疲れた昭和のかおりのする建物もまだだいぶ生き残っている。幾分というよりは大分疲れた建物の塀というのだろうか、基礎というのだろうか、その上に発泡スチロールの鉢植えがあり、目を惹かれた。

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何かの緩衝材であったのだろう発泡スチロールに土をいれ鉢にしてみたものの、経年劣化で鉢はボロボロ、鉢から溢れた植物が付近の地面と一体化している。植えられている植物も、どこまでが恣意的に植えられ、どこまでが風に流れてきたものなのかの判別がつかない。

いつもポケットに入っているiPhoneですかさず写してきたが、これがどうしてよく写っているのでFlickrにもコピーしておいた。昭和と平成末期のコラボである。

クリスマスおめでとう。

勘違いしている人が多いようだけれども、クリスマスは12月25日で、お祝いすべきはこちらだ。24日超えのクリスマスケーキはまだセーフである。というか、今日が本筋の本ちゃんである。お祝いしましょう。

地に平和を。Give peace a chance.

ところでみなさんのところにはサンタクロースは現れただろうか? 僕のところには来ない。もう大人だからな。親になって、全サンタクロース協会から委託されてから、むしろ僕がサンタさんだ。それで問題ない。

さて、我が家ではクリスマスのディナーの後に、プレゼントを渡す時間を持っている。というか勝手に僕が子供やおくさんにプレゼントを渡している。みんながプレゼントを開けてワイワイしているのを見ているのは楽しい。昨日は買い物からディナーの準備でちょっと疲れてイライラしてたりしてしまったので、ディナー自体が賑々しく行われて救われた(家族や、いつもスマヌ)。高校からは小遣いを渡さない我が家では、子らにとっては誕生日に継ぐ一大イベントであろう。大したものを渡せるわけではないが。

そして今年は僕にもプレゼントがある。いわゆる自分へのプレゼントと言うやつである。それがこれ。


(クリックすると密林に飛びます)

スピードライトである。

昔はフラッシュと言った(いつの間にスピードライトと言うようになったのだろう)。撮影の際にピカッと光るやつ。光量が足りない場合や、光の演出をしたいときに使う。カメラにも内蔵されていたりするが、小さいし色々制約があって余り使えない。かねてより邪魔にすら思っている。

今回自分にプレゼントしたのは中華メーカーの激安スピードライト、Neewer TT560。GN38、ほぼ3000円とちょっとありえない値段だ。少し前までAmazonトップセールスはYONGNUOのYN560だったのだけれど、それを上回る脅威のコスパ

僕のカメラはニコンのD610で、メーカー純正のスピードライトで同等の明るさのものを買うと3万6千ほど(スピードライト SB-700)するので、わずか12分の1の価格である。気が狂っているのではないか。ちなみにニコンのスピードライトはTTL調光が効くフルオート機能てんこ盛り製品なので単純比較をするのはフェアではないかもしれない。TT560はマニュアル機であるので、もろもろは自分で調整する。しかしそれにしても安い。破格である。

僕はスピードライト嫌いできたのだけれど、来年は子供の卒業式やら成人(式)やらが控えていて、そろそろ俺も大人になるべきではないか、と思っていた。いつまでも食べず嫌いをしていていいのだろうかと。スピードライトは使い方によっては非常に頼りになる奴で、しかしその「使い方」をよく知らいないワタシはこれまで愚直に嫌ってきたのだ。

というわけで早速あれこれやってみた。やっぱりいいですね、スピードライト。『よつばと!』第1巻のクーラーの話し並に手のひらを返すワタシである。天井にバウンス(いわゆる天バン)してやるだけで、さらっと自然かつ柔らかな像が。そしてシャッタースピードはそれなりのスピードを切れるじゃないですか。うーん、これまで室内夜の撮影で低速で頑張ってきたのは何だったんだ。

通常撮影以上にあれこれ使いこなしのテクニックのいる小物なのでこれから勉強を積まねばならないが、当分楽しんでいけそうだ。とりあえず100円ショップで材料を探してディフューザーなど作ってみたいと思っている。屋外で補助光とする場合はどんな形がいいのだろうか。布で作るほうがいいのかな。この辺も楽しみである。

故障率が高いらしいので、とにかく壊れないでいてくれることを祈りつつ。まぁ、12分の1だからな。

夏のセルパブ100冊

おはようございます、ちょっと朝まで作業しててちょうねむい私です。おはようおはよう!

いつの間にか夏がやってきたみたいで、東海地方は梅雨明けしたみたいじゃないですか。関東もいい加減もうそろそろですよね。待ち遠しいけど水は大丈夫なのかしら。暑い夏になりそうだけど、それでも青空がいいですね。

さて、夏といえば大手文庫ベンダー各社さんが張り切る「100冊」企画。書店の平台をどこが征するか、大手はともかく中小町の書店は戦場と化しております。個人的には「父ちゃんも夏読んだ」の新潮文庫を推したい気分ですが、なんかイマドキはキュンタ君とやらが活躍する小冊子で、不思議なジャンル分けしてたり、ラノベっぽいのが入ってきたり、随分様変わりしたものじゃないですか。特にジャンル「ヤバイ本」に『坊っちゃん』入ってるんだけどこれってどういうことでしょうか。わたし、気になります

さて、あまたある100冊企画に今年はセルフパブリッシング界もダイビング。「セルフパブリッシング夏の100冊2016」ということで100冊(プラスアルファ)をまとめたカタログ本が7月19日付けでリリースされております。

natsu100-2016.tumblr.com

謎の猫耳タブレットぱぶにゃんがぱぶぱぶいいながらいろいろ紹介してくれますが、決して怪しい本ではありません。中には高円寺の朝焼け男こと編集者の堀田純司さんと作家波野發作さんの対談等豪華付録(特別企画)も収録。

セルフパブリッシングってなによという方から、ああまたあいつねっていうお得意さんまで、Kindle他で出版されている電子書籍を一挙に100冊(とちょっと)紹介されるっていう機会もなかなか無いでしょうから是非是非お手にとってご覧ください。なんと太っ腹なことに無料で配布されております。

なお、お勧めは柑電社刊の『行き倒れ日乗』であります。文芸作品という枠の限界に挑んだ佳作にて、試し読みだけでもしてみていただければ幸甚(ステマ)。

配布はEPUB形式(droppboxからダウンロード)もありますが、BCCKSさんのオンラインアプリで読むのが簡単でお勧め(ブラウザでそのまま開きます)。紹介されている電子書籍Kindleが多めですが、大抵はブラウザやスマホで読めますので、初めての人も怖がらないで試してみるといいと思います。なんといっても初めてには夏ってもんですよ。

電子書籍、専用端末がなくっても全然だいじょうぶです!

KindleのPC版ビュワーアプリはこちらからDL等出来ます:

https://www.amazon.co.jp/gp/digital/fiona/kcp-landing-page

ブラウザからでも:

read.amazon.co.jp

ではでは、お楽しみあれ!

海か山か、と言われたらば僕は間違いなく海が好きで、時間があれば海岸にいって散歩したりビールを飲んだり風に晒されたりするのが好きだ。初夏から秋にかけて、薄着で行ける時期が特によいが、冬がダメなわけでなく、寒風の中の引き締まった風景や光もまた美しい。空間が呆然と開いていてそれがあっけらかんとしているのがいい。めんどくさい注釈や解釈をはねのける風景としての海岸は実に気持ちがいい。

海辺の街もまた気持ちがいい。海の風に洗われて、無駄なものがこそげ落ちてヤスリをかけたようだ。湿っているのに風景はなんとなく乾いていてポッカリと明るい。

息子を連れて自転車で江ノ島に向かった際、腰越のあたりで美人さんばかりが信号待ちしていた。肩の力が抜けていて、街の人とはやっぱりなにか違う。こんなリラックスした風景が好きだ。

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