蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

​​鎌倉〜松山、青春18きっぷの旅 2018 ​(1日目)

エクストリームセルフ出張始まる

愛媛県美術館で開催中の、祖父江慎さんディレクション「坊っちゃん展―祖父江慎・梅佳代・浅田政志・三沢厚彦」。お仕事の絡みもあって是非見ておきたい! でも遠い! 世間的には不況ってことになっている折、会社は出してくれない!

と思っていたけれど、調べてみたら青春18きっぷ1枚で地元始発でぎりぎり到達できることが分かり、費用も往復とカプセル2泊でも1万円しないんじゃね?(飲み代除く)と思い立ってしまいました。いい日旅立つのは日本の伝統。

乗り換え10分以内のオペレーションタイトロープな感じではあるけど、いちにちの到達可能限界の一つである松山まで、もと乗り鉄の血も騒ぐし、ちょっとエクストリームセルフ出張、行ってきます。

04:30 起床

​​4時に目覚ましをかけていたのだが、スヌーズしたまま寝こけていた。飛び起きて自転車で駅に向かう。途中、セブンイレブンでチキンカツサンド、缶コーヒー、明治ザ・チョコレートコンフォートビターを買い込む。朝食か、何かになる見込み。

​​04:57 鎌倉始発 東京行き乗車

05:04 大船着

​​少し時間があるのでトイレ。自販機でFrom AQUA 甘夏みかん購入。昨夜の酒のせいかスルスルと飲める水分が欲しい。

​​05:10 大船発 熱海行き乗車

​​茅ヶ崎付近で朝日が昇ってくる。そして国府津あたりで寝落ち。小田原の後の風景が楽しみだったはずが、気がつけば熱海目前に。

06:16 熱海着

​​下車して駅前ファミリーマートで酒、助六寿司、水購入。日本盛の日本酒小容量シリーズ、金属容器のひねるキャップが付いたタイプで非常に良い。

ファミマのすぐ横にあるマクドナルドは開店6時30分とのことで、待機列が。改札の外すぐにある足湯につかりたかったのだけど、残念ながら清掃中でパス。

06:49 熱海発 浜松行き乗車

​​入線の寸前にわらわらとホームに人があふれ、電車は一瞬で満席に。2分遅れで発車。折り返しの電車遅延のためとのこと。

​​沼津直前でおめかしした小学生高学年とみられる女子4名、プール支度をして乗り込んで来る。あらかわいい。

​​少々尿意があり、212系オンリーでの運行かと緊張したが313+212の運行とのことで安心する。

参考: ​​http://tokaido-unyo-shizuoka.com/unyo/2018haru.holidays1.html

​​吉原付近で、ザ・富士山という感じにたなびく雲を身にまとった富士山現る。プレゼンス凄い。

09:26 浜松着、8分遅れ

信号待ちなどで遅れた模様だが、この辺りから風向き怪しくなってくる。区間が長いとこの手のトラブルがあるものか。

09:30 浜松発 豊橋行き乗車

乗り継ぎのため7分遅れでの発車。次の乗り換えは豊橋で、乗り換え間隔は6分。この大垣行きに乗れないのは痛い。さてどうなるか。

10:03 豊橋着

接続対応ありとのことで慌ただしくホーム向かいの新快速に飛び乗る。写真撮り忘れる。

10:05 豊橋発 大垣行き乗車

​​豊橋の着発は正確なところは不明だけれど、接続調整がされて無事大垣へ向かう。ムーンライト一晩分をこれでこなすことになるのか。

周りの風景、地名がもう全く分からない。鈍行はやっぱり面白いな。過去北海道へ青春18きっぷで通っていた頃は、ある辺りからものすごくアウェイ感が出たものだが、東海道線はそれが薄い。何故かな。単に歳をとっただけなのかも。

走り出して30分程度で睡魔に襲われ、ダウン。

11:34 大垣着

​​ ​​かつての大垣行き鈍行、現ムーンライトの終着駅だったりとメジャーなくせに何もないと噂の大垣駅、本当に何もない。駅そばすらない。トイレに寄って乗車。何気に発車時間を過ぎても動かない。「運転士がお客様対応を行なっているため」とのことで7分遅れで発車。全く飽きさせない。米原での接続は3分なのだが、吸収されるのであろうか。

11:47 大垣発 米原行き乗車

12:20 米原発 姫路行き、乗車不能

はい乗れませんでしたー。

接続対応ありませんでしたー。

次の接続は12:50の姫路行き新快速なのだが、松山へは到達できない。行けるところまで行って歩くか、という距離でもないし、ここは京都あたりで泊まって明日朝から向かうか、意地でも進むか。

今夜の宿は12時以降のキャンセルで全額持っていかれるし、プラスいちにち分の青春18きっぷ消費。ならば涙を飲んで新幹線乗った方が安い。

ということでリカバリーを目指す。

お客様へどんな対応をしていたのか、つまらないクレームだったら許せないんだからっ(ハンカチを噛みしめる)。

12:52 米原発 新大阪行き 新幹線ひかり509号乗車

はい、大人力。

そんなものがないから18きっぷ使ってんですけどね。新大阪で元のルートに追いつきます。

わー、新幹線はやーい。

おかげさまで売店にも寄れて、焼き鯖寿司買ってビール買って、ブログ書きながら快適な新幹線の旅を堪能。

13:26 新大阪着

12:20発の新快速が頑張ってる間に、電車待ってビール飲んで日本酒飲んで焼き鯖食ってそれでもまだ10分余裕で新大阪着。金があれば大抵のことはなんとかなるんやで。ないけどな。

13:39 新大阪発 姫路行き新快速乗車

追いついた。

ところで昨夜、書泉グランデで宮澤伊織さんの新刊を発見して持ってきたんだけど、午前中で読み終わってしまった。

いま如何に百合を新しい形で読ませるかということで裏世界シリーズがあったりする氏だけど、こちらはもっとガチに百合色を押し出してきた。

とはいえ氏のことで一筋縄ではいかず、夢の世界で世界を救うという世界設定ゆえの添い寝。すぐ寝ちゃうので、それ以上は無し。あとは裏世界シリーズにも共通する異なる存在をぶち込んできて、全体に軽いノリなのに所々で怪談ノリにひやっとさせられてこの季節向けの商品かと。どうも東京創元社な印象が拭えずにいるのだけど、早川書房さんからの刊行です。是非。

そいねドリーマー

そいねドリーマー

14:47 姫路着

定刻だよ。

当たり前なんだけど、泣ける。姫路駅は駅そば、吉牛、本屋、セブンイレブンなどが揃う充実した駅で、到着が2時間ずれていれば食事をしたのだが、惜しい。

吉牛でうな丼を夕飯に買っておくか悩みつつ、書店冷やかしてトイレに寄って、姫路駅にお別れ。

15:03 姫路発 播州赤穂行き乗車

ギリギリになってしまって電車の写真がない。大阪あたりから睡魔に襲われてひたすら寝ており、まだまだ眠くてぼんやりしている。

車窓の風景が相当のんびりしたものになり、車内の言葉が知らないイントネーションになった。駅名も全くわからない。

15:23 相生着

定刻だよ(涙)。

ホームの向かいに止まっている山陽本線岡山行きに乗り換え。

15:30 相生発 岡山行き乗車

定刻着に涙したのも束の間、空いてるのにドアにカバンの紐を挟まったとかで5分遅れで出発。岡山からはマリンライナー47号に接続11分。なんとかなるか。予約もしているので、ここは外せない。頼む!

さて、一冊読んじゃったので予備に持ってきた再読本、『探偵小説のためのエチュード「水剋火」』(古野まほろ、講談社ノベルス)を引っ張り出した。伊予絡みで選んだぞなぞな本。

探偵小説のためのエチュード 「水剋火」 (講談社ノベルス)

探偵小説のためのエチュード 「水剋火」 (講談社ノベルス)

16:31 岡山着

流石のターミナルで駅がでかい。大きな土産物屋でまずはママカリ寿司と、地ビールを確保。そのままゆるゆると6番線へ。

16:44 岡山発 高松行きマリンライナー47号乗車

定刻から少し遅れて岡山発。だんだん遅れるのが当たり前に思えてきた。本を読むか、飯を食うか、寝るか、仕事するかしかない座りっぱなしの漂流の身であるが、仕事は全くする気にならんので放置。眠気と薄い酔いで無理。

吉備とか、時々知った地名が聞こえる。きびだんごというのは、黍でなくて吉備だったのか。桃太郎の世界をキリキリとライナーで進む。家を出て12時間以上、電車に乗り始めてちょうど12時間くらいだけど全然飽きない。

ところで岡山駅で買ったマスカットピルス(宮下酒造)、本当にマスカット風味で開けてから驚く。しかも違和感ないぞ、美味い。

17:21 坂出着

人生初四国上陸、まずはうどん県。改札外のセブンイレブンにうどんぴっぴが売っている。が、気づくのが遅くチーズ味のカリカリコーンとエビス、角ハイボールを買ってホームへ戻る。やたらと浴衣姿の可愛い女子が多い。ググってみると、まるがめ婆娑羅まつり2018花火大会とのこと。なるほど。

17:32 坂出発 観音寺行きサンポート南風リレー号乗車

2両編成の愛らしい電車にライドン。地元走ってるのも2両か4両でなんか馴染む。

電車は混み気味、と思えたが、意外と椅子が空いてる。そうか、お祭りある丸亀は次の駅なのだ。缶ビール持って乗ってくる男子はじめ、祭りの期待感がいいですな。

その祭りのためか、丸亀通過時点で3分程度の遅れ。まぁ多分この先ではもう問題あるまい。サンシェードが軒並み降ろされていて車外が見えず寂しい。

とか言ってるうちに多度津到着。ここはICカードが使える最後の駅とかで、この先観音寺までアナログ切符での対応になる様子。佳き哉。

しかし、行き違いの列車7分遅れとかで、さらに遅延。観音寺では21分の接続でまだ余裕。車内空いたのでエビスを開けてさらに乗りクズが加速。

18:07 海岸寺発

さらにお隣の駅海岸寺でも、行き違いの電車待ちで止まる。トータルで9分遅れ。しかしもうこちらも気持ちがぞなもし〜してきており、なんでもいいような気分になっている。

ようやく発車して、一瞬瀬戸内海が。夕陽さす多島海、チルアウト感がヤバい(語彙)。イビザいらないから、ここでイベントやりたい。

ついでながらダラダラ読んでいる再読本から四葉のクローバーが。内容と全く似合わない止めて乙女のロマンチック感、ぞなもし。

18:31 本山発

本山では、遅れとります上り線との…。次は乗換駅の観音寺。単線だもんなー。仕方ない。空が美しく柔らかに焼けて夜が近づく。

18:34 観音寺着

6分遅れで観音寺着。浴衣を着たちびっこや女子が入れ違いに降りた電車に乗っていく。上りになるのだ。皆祭りか。

駅舎を出てトイレ、土産物屋を覗く。カマボコ類が美味そうだが、先送りに。

18:55 観音寺発 伊予西条行き乗車

遅れていた松山行きの特急しおかぜを待って5分遅れての出発。

ここから伊予西条まで75分、そして乗り換えてからが124分と、まだ山は続く。四国広い。そして列車がついに一両編成に。一両でも編成と言うのだろうか。

ところで伊予西条でトイレに行くことができるかどうか。その後2時間あるのだ。さて。

夕暮れ。単線ゆえにひと駅でのすれ違い待ち時間が長い。その代わり、この車両、ムッチャ飛ばす。横須賀線の体感比1.3倍。

20:17 伊予西条着

時計見ながらヤバいのではないかと思っていたがやはり遅れており、しかしこの地域で接続を見限って定刻で出ちゃうこともないだろうそうだろうと思っていたが、定刻5分遅れで列車がホームに入ると目の前に松山行きが。さすが。生活路線であるから人民を捨てたらもはや存続できまい。

20:18 伊予西条発 松山行き乗車

ようやくの本日最後の列車。ここから順調にいけば124分。接続ほぼ0分につき列車の写真はなし。またしても一両にて、伊予の夜を走る単線の旅。わずかでも時間あればトイレに行っておきたかったのだけど、その望みは潰えた。

まだ20時過ぎなのに、すでに松山行きとしては最終。窓外は漆黒にポツポツと灯りが見える程度。東京というか、東京圏即ち東京から西は箱根の山にぶつかるまで、緩く間引かれながらもダラダラと続くトウキョウに暮らしていると、それが日本だと思ってしまう傾向があるが、そんなものは日本の共同幻想みたいなもんで、実際はこの漆黒の方がむしろ日本の大部分なんだよなとかぼんやり考える。

そしてそれよりもカバンの中のハイボールの開け時が難しい。膀胱との相談次第だな。うむ。

20:51 壬生川駅発

遅れている特急の接続待ちとのことで、壬生川駅で10分以上停車することに。その間、駆け込みで乗車する人2名。よかったねぇ。これ逃してたらそのあとどうするのかしら。

と、調べてみたら、今治までは、1時間後、2時間後くらいにまだ便あり。松山までは特急のみだがなんとまだ後6本。最後のは24時過ぎとかで、なにこれ今治で降りて飲んでもなんとかなる←破滅思想。いやその前にそんな贅沢できるなら最初から青春18きっぷは使わないという話。併用も悪くないけれど。大人として。

22:30頃 松山着

最後の1時間が長かった、が、何はともあれ松山着。大きな駅だが、歴史的な温泉街とか、文学とか、いう割には駅前が不要にケバい。なんだこのラスベガス感は。

宿は駅前だと思い込んでいたが、伊予鉄松山市駅近くということで、ダラダラ歩く。暗い。暗いよ、何もないよ、鎌倉並みだよ、そうか、観光地だもんな。

宿にチェックインして、途中見かけたラーメン屋に戻るがすでに閉店、コンビニに寄って宿で食事。意図的にあまり制限しないいちにちだったが食べ過ぎた感。あと、水分大事。明日はもう少しちゃんとしよう(できるのか)。

ともかく、4時半からの移動は完了。夜中の移動は削られる。少し反省しつつ、帰路の検討をして就寝。

忙しい日々

2末から3月いっぱいがもうなんというかファンタスティックにビジーで気絶していたんじゃないかっていう勢いでもう4月も半ばです。 ひさびさに音楽もちょっと聴く気になってサンクラとかブラブラしながら風呂が空くのを待っている夕食後。

この間、すごくひさしぶりの出張があって大津へいって帰りに京都で銭湯につかったり、あっというまにやってきた春を追いかけて桜を撮ったりしていました。

Public bath, Kyoto

Kyoto

Hase, Kamakura

秋にあるイベントで配信をしたくて、HDMIをクリーンに出力できるカメラを求めてFUJIFILMのX-T2を手に入れたりもして、まだまだテストの途中です。このために機材をかなり売っぱらいました。

X-T2、当初は思っていたほどの画が出なくて悩みましたが、マウントアダプターを介して古いレンズを付けてみたらかなりいい感じでなるほどレンズだったか、という感じ。カメラは毎日持ち歩いていますが、軽いし機能的にも十分です。ソニーのα7シリーズよりもEVFの解像度はあるはずなのに、見えはα7IIの方が上なような気がします。

FUJIFILMといえばフィルムシュミレーションですが、露出を外すと後からのLightroomやPhotoshopでの修正にはすこし難があるように思います。APS-Cですので、やっぱりフルサイズほどのデータの余裕はないということなのだと思います。露出さえちゃんと来たらば、出て来る画は流石だなぁという感じ。Pro Neg Std.とClassic Chromeがいいですね。ETERNAにファームウェアアップデートで対応するという噂もあり、楽しみにしています。

アニメも年明けから好調にみてきましたが、2月中盤からストップ。よりもい、ゆるキャン△もまだ途中のまま。それでもうっかり見始めたPSYCHO-PASSが面白くてこっちは一気観してしまったり。

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昨夜、3名の退職者の送別会をはしごして終バス(深夜バス)もきわどい時間になっていて、そのままものすごく久しぶりに深夜のmograへ。店長がハウスをプレイしてしばし楽しんだ後、そのままスツールで爆睡。いい音で目が覚めたらばDJ WILDPARTY。やっぱり上手いなぁ。人を楽しませる天性を持ってますね。

朝ダンとホテルムーンサイドの絶妙なマッシュアップ流していて痺れました。公開からこんなに時間が経っているのに知らなかった。全然掘ってなかったんだなぁ。朝ダンといえばヒゲドライバーもカバーしてました。こちらも貼っておきます。

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NovelJam 2018参加作品一覧(とおまけ)

BCCKSさんにはNovelJam 2018作品のみをまとめたページがありますが、Amazonさんや楽天ブックスさんにはそれがなくて不便なのでまとめてみました。ついでに関連の情報をおまけとして末尾につけてます。

BCCKSさんでは立ち読みもできますので、気になった作品はちょっと読んでみるとよいでしょう(下の各作品紹介から辿ってください)。1作品は3千字以上〜1万字までのルールで書かれていますので、さくっと読めますよ。

なおこの後、3月26日に以下16点の売上数も加味したグランプリが発表される予定です。気に入った作品は是非買っていただくと、グランプリもより楽しめると思います。

NovelJam 2018は八王子の山中での開催でしたが、グランプリの授賞式は秋葉原にほど近いアーツ千代田3331で行われます。現在Peatixでチケット絶賛販売中です。

※各種ご要望に応えているうちに随分母屋が大きくなってしまったので、目次つけます。



NovelJamとは

「NovelJam」とは、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』です。ジャムセッション(即興演奏)のように、参加者が互いに刺激を得ながらその場で作品を創り上げていきます。(NovelJam(ノベルジャム)|NPO法人日本独立作家同盟より)


作品一覧

DIYベイビー

チーム:A
著者:山田しいた
編集者:小野寺ひかり
デザイン:山家由希
受賞:米光一成賞
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グッバイ、スプリング

チーム:A
著者:寧花
編集者:小野寺ひかり
デザイン:山家由希
ランディングページ:『グッバイ・スプリング』特設ページ
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REcycleKiDs

チーム:B
著者:ふくだりょうこ
編集者:野崎勝弘
デザイン:波野發作
ランディングページ:REcycleKiDs │ ふくだりょうこ(著)NovelJam2018参加 「リサイクルキッズ」 | REcycleKiDs┃ふくだりょうこ(著) NovelJam2018参加作品
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バカとバカンス

チーム:B
著者:天王丸景虎
編集者:野崎勝弘
デザイン:波野發作
受賞:優秀賞
ランディングページ:バカとバカンス │天王丸景虎(著)NovelJam2018 | バカとバカンス │天王丸景虎(著)NovelJam2018 優秀賞作品
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その話いつまでしてんだよ

チーム:C
著者:森山智仁
編集者:米田淳一
デザイン:杉浦昭太郎
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ひつじときいろい消しゴム

チーム:C
著者:根木 珠
編集者:米田淳一
デザイン:杉浦昭太郎
受賞:特別賞
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魔法少女リルリルリルリと俺の選択

チーム:D
著者:アンジェロ
編集者:萩原嘉博
デザイン:古海あいこ
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ユキとナギの冒険

チーム:D
著者:牧野楠葉
編集者:萩原嘉博
デザイン:古海あいこ
受賞:優勝賞
※以下R18指定あり
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https://bccks.jp/global/data/bccks/0015/3414/jacket_320.jpg
https://bccks.jp/bcck/153414bccks.jp

平成最後の逃避行

チーム:E
著者:藤崎いちか
編集者:和良拓馬
デザイン:藤沢チヒロ
受賞:新城カズマ賞
ランディングページ:藤崎いちか「平成最後の逃避行」
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怪獣アドレッセント

チーム:E
著者:腐ってもみかん
編集者:和良拓馬
デザイン:藤沢チヒロ
受賞:海猫沢めろん賞
ランディングページ:腐ってもみかん「怪獣アドレッセント」
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味噌汁とパン・オ・ショコラ

チーム:F
著者:渡鳥右子
編集者:谷口恵子
デザイン:w.okada
受賞:内藤みか賞
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舞勇傅(ぶゆうでん)

チーム:F
著者:冨士山絢々
編集者:谷口恵子
デザイン:w.okada
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僕は彼の肉になる

チーム:G
著者:金巻ともこ
編集者:ふじいそう
デザイン:澤 俊之
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ツイハイ

チーム:G
著者:渋澤 怜
編集者:ふじいそう
デザイン:澤 俊之
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オートマティック クリミナル

チーム:H
著者:高橋文樹
編集者:澁野義一
デザイン:嶋田佳奈子
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たそかれ時の女神たち

チーム:H
著者:飴乃ちはれ
編集者:澁野義一
デザイン:嶋田佳奈子
受賞:エブリスタ賞
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チーム編成

Aチーム
著者:山田しいた
著者:寧花
編集者:小野寺ひかり
デザイン:山家由希

Bチーム
著者:ふくだりょうこ
著者:天王丸景虎
編集者:野崎勝弘
デザイン:波野發作

Cチーム
著者:森山智仁
著者:根木 珠
編集者:米田淳一
デザイン:杉浦昭太郎

Dチーム
著者:アンジェロ
著者:牧野楠葉
編集者:萩原嘉博
デザイン:古海あいこ

Eチーム
著者:藤崎いちか
著者:腐ってもみかん
編集者:和良拓馬
デザイン:藤沢チヒロ

Fチーム
著者:渡鳥右子
著者:冨士山絢々
編集者:谷口恵子
デザイン:w.okada

Gチーム
著者:金巻ともこ
著者:渋澤 怜
編集者:ふじいそう
デザイン:澤 俊之

Hチーム
著者:高橋文樹
著者:飴乃ちはれ
編集者:澁野義一
デザイン:嶋田佳奈子


おまけ

NovelJam参加作品の読み方

NovelJam参加作品は、2018年2月20日現在、BCCKSAmazon楽天ブックス(Kobo)から配信されており、各書店の専用アプリ、端末、ブラウザなどで読むことが可能です。

AndroidやiOS用アプリ、デスクトップ用アプリなどもあるので、各電子書店のトップページ、またはそれぞれのOSのショップで探してみてくださいね。

また、BCCKSでは購入後にEPUBフォーマットのファイルをダウンロードすることも出来るので、それをiPhone(iBooks)、KindleやKoboといった専用端末で読むこともできますよ。KoboはEPUBを読めるので、ダウンロードしたEPUBファイルの拡張子を「.kepub.epub」にして端末に放り込むだけです。Kindleについては以下を参照ください。

qiita.com

NovelJamグランプリ受賞式

日時:2018年3月26日(月)19時~
会場:アーツ千代田 3331
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14

NovelJam公式関係

NovelJam(ノベルジャム)|NPO法人日本独立作家同盟
NPO法人日本独立作家同盟
「NovelJam 2018」グランプリ授賞式&審査員トークセッション参加者募集! | Peatix
NovelJam (@NovelJam) | Twitter
#NovelJam - Twitter Search
#NovelJam2018 - Twitter Search
NovelJam×エブリスタ「裏 NovelJam 2018」オンラインコンテスト|無料小説ならエブリスタ

公式による各チーム情報とまとめ

NovelJam 2018 チーム&作品&SNSなど一覧★ - Google スプレッドシート
出版創作イベント「NovelJam 2018」初日の様子
出版創作イベント「NovelJam 2018」2日目の様子
出版創作イベント「NovelJam 2018」3日目の様子
出版創作イベント「NovelJam 2018」4日目、ではなく、翌日くらいまでの様子を審査員や観戦者などのつぶやきを中心にまとめてみた

参戦記

ふくだりょうこ(Bチーム・著者)
NovelJam参戦記① ~戦いは八王子で|ふくだりょうこ|note

波野發作(Bチーム・デザイン)
平成八王子事変*ストラタジャム2018*戦略レポート | 作品集 | 破滅派|オンライン文芸誌

森山智仁(Cチーム・著者)
NovelJam2018体験記【前編】 - それにしても語彙が欲しい
NovelJam2018体験記【後編】 - それにしても語彙が欲しい
シン・NovelJam2018体験記 - それにしても語彙が欲しい 『その話いつまでしてんだよ』改稿版を書きました - それにしても語彙が欲しい *パスフレーズはすべて小文字で入力のこと

根木 珠・森山智仁・米田淳一・杉浦昭太郎
BCCKS / ブックス - 『AFTER JAM+C 寝る勇気!』NovelJam2018 チームC著

杉浦昭太郎(Cチーム・デザイン)
小説創作にデザイナーが参加する事の意味について|sugiura.s|note

和良拓馬(Eチーム・編集者)
NovelJam2018御礼文|和良 拓馬|note
NovelJam2018回顧録 第1話|和良 拓馬|note
NovelJam2018回顧録 第2話|和良 拓馬|note

w.okada(Fチーム・デザイン) 味噌汁とパン・オ・ショコラ

渋澤 玲(Gチーム・著者)
小説を審査する事がいかに難しいか ~小説を書く2泊3日合宿「noveljam2018」受賞式レポ~|渋澤怜(ライヴができる小説家)|note

ふじいそう(Gチーム・編集者) NovelJam編集後記 – 藤井創 – Medium

澤 俊之(Gチーム・デザイン)
NovelJam2018回顧録① | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録② | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録③ | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録④ | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録⑤ | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録⑥『時系列としては二日目』 | Goriath Publishing
NovelJam2018回顧録⑦『アート』 | Goriath Publishing

高橋文樹(Hチーム・著者)
NovelJam 2018 参加リポート | 高橋文樹.com

Twitterまとめ

#NovelJam 2018のツイートをひたすら記録するTogetter vol.1 - Togetter
#NovelJam 2018 のツイートをひたすら記録するTogetter vol.2 - Togetter
【21世紀小説】「ツイハイ」感想まとめ - Togetter
【感動必至】「僕は彼の肉になる」感想まとめ - Togetter
飴乃ちはれはいかにして #NovelJam 2018に参戦し、『たそかれ時の女神たち』でエブリスタ賞受賞にいたったか(前日まで編) - Togetter
https://togetter.com/li/1200767;title

その他参加者関係

BACKSTORY feat. HATSUNE MIKU by テンパーP / Temper-P | Free Listening on SoundCloud

審査員関連

審査委員は何を考えてるのかNovelJam 2018|米光一成|note(後半有料)

ブログ他

ノベルジャム2018に行ってみた - CHANGE
NovelJam作品の感想文を勝手に書いていく - AFTER★SE7EN
「平成生まれ」とか「ゆとり」とかすぐ言う人が嫌いだ|渋澤怜(ライヴができる小説家)|note
NovelJamと役割の変化: かってに応援団
NovelJamの本売りについて考えたこと – Honkure
原稿用紙のルールも守れない人が面白い話を書けるはずがない - それにしても語彙が欲しい

関連小説・作品・宣伝

【NovenightJamanight】フラウンダー・ウィズ・デイス | 小説 | 破滅派|オンライン文芸誌
スーパーフラット・パンデミックス|無料小説ならエブリスタ
「ツイハイ」横組み版:【全文無料】『ツイハイ』【Twitter小説】|渋澤怜(ライヴができる小説家)|note(全文公開されてるけど、面白かったらBCCKSなりでぽちって欲しい)
REcycleKiDsにまさかの続編、無料公開中:BCCKS / ブックス - 『REcycleKiDs 2』ふくだりょうこ著
Eチームポータルサイト:https://uwabamic.wixsite.com/nj2018-team-e:tile


「祭りのあと」吉田拓郎カバー

感想など

NovelJam 2018 全作品を読んでみた(のんびり更新中) | かきっと!
【Twitter小説】「社会のご機嫌取り」をやめたい【ツイハイ】|黒田麻優子/黒田冥柯|note

マスコミ関係

(活字の海で)即興で小説創作、電子書籍に 自己出版の書き手育てる :日本経済新聞

非公式関連イベント

カレージャム
Twitterハッシュタグ #カレージャム #CurryJam

NovelJam ブラボーナイト
NovelJam ブラボーナイト | Peatix

For memories of CurryJam 2018 - 蝸牛日記(Pseudomenos版)

For memories of CurryJam 2018

2018年2月10日(土)から12日(月)にかけて行われた小説書きのハッカソン、NovelJam 2018の裏イベントとして、突如Twitterで始まったカレージャム。概念上のカレーを追い求め共有し合うオンラインでのカレージャムに、4500万人のTwitterユーザが湧いた。

かどうかは知らないが、このハッシュタグ #カレージャム で共有されたNovelJamインスパイア系ファンイベントは、NovelJamをオンラインで追いかけて物足りない思いをしていた私のハートと胃袋をガッチリと掴んだ。

そこから始まる快進撃。ツイートを羅列してもいいが、ここはカレージャムのために撮った写真を時系列順に並べてみる。見よ、これが私のカレージャムだ。

Curry as a concept (Ishikari style Japanese stew)
カレージャムのハッシュタグを見た時、私は石狩鍋を作っていた

Curry UDON (curry soup noodle)
NovelJam / カレージャム2日目の昼は残り物のカレーでカレーうどんを作る

A knife and a piece of garlic, on the beginning of CurryJam 2nd day
その夜、ジャムセッションは本格化する

Starter spices
スタータースパイスを温め始める

A onion and a knife
玉ねぎも大切だ

Cooking the conceptual curry food
玉ねぎを炒める。カルダモンを忘れていたので遅ればせながら投入、他のスパイスも炒める

MORI NO MEAT SAUCE to be curry
そこからの母校食堂のミートソースである。四半世紀ぶりでは…。原料はトマトとひき肉つまりカレー

Curry and Meat sauce pasta
完成。カレーとミートソース、スパゲティのジャムセッション

GACHI Curry
3日目の昼。もちろんカレーを食べに行く。エチオピア、40倍チキンカレー

"A fool and vacation" (バカとバカンス)
NovelJamの成果物が配信開始。早速全作品購入してKoboへいれる

ユキとナギの冒険 "An adventure of Yuki and Nagi" on Kobo
外出先からの帰路、花椒グリーンピースすなわちカレーとビールを肴にNovelJam作品を読みながら帰宅

worming up spices for a conceptual curry
帰宅して夜のジャムセッションが始まる

frying onion
スパイスからの玉ねぎ

frying onion and pork meat
肉投入

soon done to be conceptual curry
よく炒め、生姜を投入

Conceptual curry and Kobo with LEMON-SOUR
完成。概念としてのカレーと味噌汁

CURRYMEN (curry noodle)
4日目、カレージャム後夜祭発生

a conceptual curry dish
その後も概念としてのカレーから逃れられない

Coffee and Curry
#写真を整理していると、カレージャム勃発前週に私はすでにジャムセッションを開始していたことが判明した

この間、沢山の(概念としての)カレーが生まれ、消費されていった。カレーに栄えあれ。そしてカレージャムを生み出した天才へ感謝を。

そしてまた来年、もしかしたら、タイムラインでJAMしましょう。


NovelJam公式サイト:http://www.noveljam.org

カレージャム:

NovelJam 2018傍観記

NovelJam 2018初日

2月10日、小説のハッカソン「NovelJam 2018」が始まった。NovelJamは昨年初めて開催され好評を得て、今年も再度開かれたセルフパブリッシャーのお祭りだ。八王子の山中にある大学セミナーハウスが会場で、コンクリ造のこの建物群はそのまま館ものの舞台にしか見えず、事前から話題を集めていた。

今年のNovelJamは8チーム計32名が3日間で執筆から電子書籍の作成までを行う。1チームは作家2名、編集者1名、デザイナー1名にて作られる。作家と編集者のマッチングについては当日まで伏せられていたが、編集者からプレゼンを行った後に「編集者への投票を行い、そのあとマッチングしなかった方でくじ引きする方式」(合コン方式との評あり)が採用された。チーム分けについては公式のtwitterが報じている

お題発表

執筆にあたっては運営からお題が提示され、そのお題を盛り込んだ作品作りが課せられるしくみだ。理事長渾身のパフォーマンスと共に発表されたお題は「平成」。そのままでも、意訳でも、平と成にばらしてもいい。昨年のお題は「破」で、いかにもスタートアップなイベントのフレッシュネスに溢れていたが、今年は完全に想定外だった。カタカナの付け入る隙もない。そして鷹野さんそれ今の若者にはわからないよ多分。

三木一馬氏講演

夕方に予定されていた講演の講師である(株)ストレートエッジ代表、とあるラノベの神編集者である三木一馬氏さんがすこし早く到着されたようで、繰り上げて講演が始まった。これは贅沢なことにニコ生でフル配信されている。

  • 「読者は平成には興味はないだろうが、平成のキスには興味をもつかもしれない」
  • 「1秒で作品を紹介するログラインを決めたい」
    (TVアニメ版「エロマンガ先生」は紗霧をひたすら可愛く見せることを決め、製作上迷ったらばそれに従った)

などなど、お題に即したアドバイスを含めて豊富な経験に基づく実用的な話が続く。業界の頂点からノウハウを交えた神の声が降ってくるのだから、チームを作ってこれから作品を起こしていこうという一同にとってはある種の呪文なのではないかと放送を聴きながら心配になって飯が旨い。

夕食〜カレージャム

NovelJam 2018開催中、3食が運営から提供される。夕飯はポークチャップか。プラスティックの五角形のトレイ、御飯と味噌汁にメインに小皿と、学食や社食を思い出させる配膳が妙に好感を呼ぶ。ひじきがよい。

なおこのころtwitterのタイムラインにハッシュタグ #カレージャム が流れていることに気がつく。おお、なんだそれ。

唐突にランディングページ出来ましたとのツイートが目に入った。

リンクを辿るとカレーが全く登場しないおしゃれなランディングページが現れる。カレーを作って公開しあうやつか。NovelJam応援のための勝手企画のようだ。頗る面白そうだ。

隙間社さん他が早速カレーを作り始めている。ろす氏は夕食用に作っていたカオマンガイの他にバターチキンカレーを作り始めた。すごく美味しそうで昂る。

カレーは概念でもいいのだ、いっそなんでもいい。ハッシュタグさえいっしょであれば、というような追加ポストがあり、昨年のNovelJamで大活躍したイラストレーターの松野さんが、次々におもしろカレージャムポストを投下し始めて笑いが止まらない。

こちらは昨年のNovelJamで藤沢チヒロ氏が担当した「輝家魔法的肉包子店」ネタか

セミナーハウス殺人事件シリーズ

私もちょっと便乗させてもらって、超久しぶりにnoteに一本書いた。メインの情報量が減った分、カレージャムの流れが俄然面白くなり、追い続けているうちに寝落ちする。我が家に流しのギター弾きは現れず1日目終了。

チェックポイント

さて、ちょっと時間を戻す。

NovelJamには上記のようにチェックポイントというシステムがある。進行の各段階で運営にその時点の進捗を報告しオープンにするのだ。執筆の遅れが小説書きのダイナミクスだとしたらば、チェックポイントは極めて合理的な緊箍児である。

チェックポイントにかかるタイムスケジュールは以下の通り。作品は2度のチェックを経て完成へと向かう。この間デザイナーもデザイン案を練り、最終段階では電子書籍として完成されてBCCKSにて公開されるという手順となる。

  • 1日目(2月10日)
    • 22:00 プロット提出(チェックポイント1)
  • 2日目(2月11日)
    • 15:00 初稿提出(チェックポイント2)
    • 18:00 初稿戻し提出(チェックポイント3)
    • 22:00 2稿提出(チェックポイント4)
    • 24:00 2稿戻し提出(チェックポイント5)
  • 3日目(2月12日)
    • 08:00 最終稿提出(チェックポイント6)

各稿はGoogleDriveに収められて公開されるので、誰でも確認出来る。プロットは以下に収められているので、覗いてみると面白い。

夜、(たぶん)我慢できず書いちゃった人たち

22時のチェックポイント後は、就寝したり、酒を飲み始めたり、ギターをもって流しに出かけたりとそれぞれの夜が更けていったようだが、著者枠外で参加して我慢できなくなったと推察される投稿がちらほらと見えた。

前回は編集枠で入っていたのに今回デザイナー枠で参加した波野發作氏はその日のうちに習作(?)を破滅派サイトにアップしている。また編集枠で参加しているハギヨシ氏も、著者へのプレッシャーとして夜のうちにエブリスタへ新作を投げつける。こうしてイベントは加熱しながら、無事翌朝を迎えた。館ものの事件は、どうしたというのだろう。今夜か。

波野發作氏の【NovenightJamanight】フラウンダー・ウィズ・デイス
ミステリ仕立てのこの作品、<ネタバレ>IMEに頼ると確認が難しい</ネタバレ>。

hametuha.com

ハギヨシ氏のスーパーフラット・パンデミック
r.estar.jp

おまけ、セルフパブリッシングについて

最後に誤解のないように書き添えると、セルフパブリッシングにプロ・アマの区別はない。昨年はまさかの大御所新城カズマ氏が参戦し、「大人気なく」(by 藤井太洋氏)最優秀賞をかっさらっていた。

ジャンルを問わず既存の出版は品切れ・絶版になる回転が年々高まり、売れる売れない以前に市場に作品が残らない。さらには市場たる書店も減少の一途を辿っており、読者が未知の作品に触れる機会自体が圧倒的に少なくなっている。

そこでKindle Direct Publishing等のサービスを利用したプロ作家による個人出版が注目を集めるようになった。詳しくは鈴木みそ氏『ナナのリテラシー』(エンターブレイン)あたりにあたってほしい。2018年2月11日現在、Kindle版1巻が無料で読める。これからの市場をどう作っていくかについては、プロもアマも無い。同じ舞台で戦える環境はすでにある。

NovelJamが画期的なのは作家が出版活動をすべて行うのでなく、編集とデザイナーという製作者を入れたことで、セルフパブリッシングの持つ弱みを克服しにかかっていることだ。書く作る売る、三拍子そろった藤井太洋氏のようなマルチタレントは稀で、餅は餅屋に任せた方が出版を考えると有利だろう。今年のNovelJamは後日NobelJam2018グランプリが予定されており、そこでは作品の内容だけでなく、販売部数も加味して審査されるという。

マーケティングまで視野に入れた活動が必要となるわけで、売りの戦略をチームで立てる必要が出てくる。売上については昨年米光一成賞をとった『スパアン』が他より高い値付をしてリターン率を上げたような戦略も見習う必要があるだろう。必要なものは書き続けられるエコシステムだ。作り売り、そこで得た反響と評価と売上を糧にまた先へ行くのだ。

なーんて。最後だけ嘘くさくなっちゃったけれど、やっぱり読まれないと、書いた甲斐がないよね。NovelJam 2018の作品販売が始まるのは明日の午後。観戦を楽しんだら、ぜひ買って読んでくれよな!

※傍観レポートを書くにあたり、NovelJamならびにカレージャムに参加されている方のツイートを紹介させていただきました。不快に思われた方は twitter @arith までご連絡下さいませ。削除いたします。

裏NovelJam 2018 オンラインコンテスト

Kobo Aura H2O and Kindle

NovelJam 2018

先日も書いたが、いよいよ今週末NovelJam 2018が行われる。八王子の山中にある大学セミナーハウスが会場で、このコンクリの塊の、小学館新社屋をコンパクトにしたような建物は、雪が降れば間違いなく最高の館ものの舞台になる。Yahoo! 天気調べでは残念なことに初日は曇り後雨、翌日は雨のち晴れということで雪山の山荘にはどうもならなそうだ。

とはいえ優れぬ天気は逃亡の気力を妨げる。カンヅメとなるには最高のコンディションで、状況が始まったらばとにかく書くしかない。最高の会場であろうよ。ああ、行きたかったなぁ。

と、いかにも参加しそうだったような書きっぷりだが、私には文才が無いつもりなので参加はない。編集の才能も、デザインの才能もそれほどないつもりだ。いや幾ばくかはあろうが、誰でも幾ばくかの文才と編集能力とデザインセンスは持ち合わせているものである。私にはそのいずれについてもこのイベントに参加するモチベーション、というか自信がないだけだ。そしてうっかり参加費があったら中野の某中古カメラ屋に走りかねない、私はそのような人間である。

同盟(独立作家同盟)にはちょっと前から参加して、昨年NovelJamが立ち上がった際にはかなり興奮した。企画が面白い上に、蓋を開ければ新城カズマ御大がおられる。審査員には藤井太洋さんがいらっしゃる。興奮するなと言っても無理な布陣だ。そんなだったので、勢いに任せて昨年も記事を書いていたが、振り返ってみたら、けっこうなアクセス数を稼いでおり、好評だったようだ。

pseudomenos.hatenadiary.com

今回は昨年よりもハードな設定で、2泊3日の合宿形式、しかも冒頭に書いたように山中にある館状態、周囲に逃げ場はない。つらくたってコートの中では書かねばならないのだ。当然熱も上がるだろうし、その熱の中から面白い作品が生まれるだろう。いまから大変に楽しみだ。私は書かないけれど。

裏NovelJam

…などと嘯いて気楽にしていたら、Facebookで見開きに広げられる(折りたためるとも言う)電子コミック用端末に関する面白いポストを見つけてしまい、つい調子に載ったコメントを残してしまった。

ウェブが普及して20年、しかし未だヒトは冊子体から逃れるすべを持っていない。繰り返し現れる「本」の亡霊。その影には秘密結社綴十字団の暗躍があった。執拗な綴騎士の攻撃を公安スクロール部隊は打ち破れるのか!

※続きは週末のノベジャムで

本当に我々はいつこの、冊子体の呪縛から逃れ自由にテキストと戯れることができるようになるのだろうか。とかまぁそんな話はどうでもいい。問題はお義理でも数人から読みたいとか書きなさいとか裏NovelJamでどうぞとかコメントがついたことだ。これは少なくともうっかり何か書いたらば、3名から10名くらいは買う奴がいるんじゃないか、と単純な私は思ってしまった。

売れる、ということは金になる、ということである。別に裏NovelJamでなくとも、いろいろあるではないかNoteとかも。金になれば中野のカメラ屋が。金属とガラスが。いや、そんなに売れないか。

それにNovelJam 2018は当然ながらとうの昔に締切りを迎えて、いよいよ明後日からの開始であり私の立ち入る隙などない。ボランティアで手伝いくらいなら隙があるかもしれないが、私には家事があり子守がありいずれにせよ参加できない。そしてそんな私のために用意されてもいる(であろう)イベントが、裏NovelJam 2018オンラインコンテストであれう。あ、指がもつれた。

estar.jp

こちらはオンラインで、ぼっちで参加できるので忙しい僕、いや私にもピッタリだ。しかも締切りはまだちょっと先である。いかん、検討できてしまうじゃないか。

ということでScrivenerのサイトを閲覧…。そんなに高くないのだな。

NovelJam 2018 グランプリ

なおNovelJam 2018は週末では終わらず、後日どれだけ売れたかなども加味した上でNovelJam 2018 グランプリが選出される。グランプリ選出には当然、どの作品を買って読んだか、私の一票というかイチポチも生きるのだ。楽しみではないか。

NobelJam 2018 グランプリ受賞式は、2018年3月26日(月)19時より、神田末広町(駅)そばのアーツ千代田 3331で行われる予定なので、暇な方は私とリンハウスで宴会でもしながら楽しもう。

念のため改めてNovelJam公式サイトへのリンクも貼っておく。

www.noveljam.org

NovelJam 2018

 「NovelJam」とは、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』です。ジャムセッション(即興演奏)のように、参加者が互いに刺激を得ながらその場で作品を創り上げていきます。

昨年大盛況のうちに行われた小説のハッカソン、NovelJamが帰ってくる。今週末2月10日〜12日の3日間を八王子の山中に缶詰になり、著者、編集、デザイナが三つ巴になって一つの作品を生み出す冬の山中の「館」物リアルサバイバルゲームである。残念なことに僕のスキルは稚拙な校正と簡易な組版くらいなので参加の余地が全くない。でも審査員を見ると鼻血が出る豪華さ。

  • 当日講演者

    • 三木一馬さん(電撃文庫『とある魔術の禁書目録』などを担当されたラノベ編集の神。ストレートエッジ代表取締役)
  • 当日審査員

    • 米光一成さん(ゲーム作家。「ぷよぷよ」などを手がける。電書フリマ主催者)
    • 海猫沢めろんさん(作家。エッヂーな作品の中でも『零式』に痺れました)
    • 内藤みかさん(作家&エッセイスト。「ケータイ小説の女王」)
    • 新城カズマさん(作家。散歩男爵。蓬莱学園シリーズなど。神としか言いようがない)
  • アワード審査員
    • 藤井太洋さん(作家、日本SF作家クラブ第18代会長。セルフパブリッシングの可能性を知らしめた方だけど、なにより作品が滅法面白い)
    • 鈴木みそさん(マンガ家。コミック自己出版の先鋒)
    • 山田章博さん(イラストレーター、マンガ家。神)

3月26日にはNovelJamグランプリ受賞式がアーツ千代田3331で行われるので、そこだけでも参加したいなぁ(一般参加ありなのかしら?)。

www.noveljam.org