2007-09-29から1日間の記事一覧
★★★ これが岩波書店から出ていたらさぞ面白かったろうに、というか、それってすごいじゃん! な一冊。早川から刊行されるのは、当然の流れというか、粋な計らいという感じもしなくもないが、他にとられてなるものかという側面も大きいだろうし...そういう推…
★★★ 長らく積ん読状態だったのを救い出してあっという間に消化。2005年中に書かれた短編3本がまとめられている。刊行が本年の春で、いささか時間がかかりすぎだと思うが、どうか。いま、著者は講談社BOXシリーズで手一杯だろうし、この後の完結への4編が書か…
★★★半 今話題の、というか、今夏話題だった国産ファンタジー。各メディアのほめっぷりが大げさすぎて却って作者に失礼な気がするが、確かに面白く読んだ。主人公が30代の職業女性というのがいい。浮ついておらず、人間的な悩みは十分に持ち、頼りにもなる。…
忙殺というタイトルの神林長平の短編があったことを思い出した。かなり暗い内容だったと思う。たしか、探偵と、そう、宗教団体の教祖のような人物が登場し、この教祖のような人物に、探偵は自分の直近の一日なりを、フィードバック再生させられるのだ。自分…