蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

久々に予定のない週末

昼ごろ起床。焼きそばを子供と一緒に作って食べる。親子和菓子教室(3回目、最終回)に出かけ、みつ豆を作る。寒天が少しゆるい。冷やす時間の問題。同じ先生の料理教室で配ったレシピで、ピザのドゥの塩加減を、大匙と小匙間違えたらしい。大匙じゃ多いよ、確かに。料理しなれている人なら気づくだろうけれど。気づかずに作ったお父さんの報告あり。もう間違えることはないだろう。
夜、ケーブルで『シャフト!』を見る。『黒いジャガー』のリメイクだが、設定は多少異なる。黒人だらけのニューヨークというのも、こういう設定の映画でないと見られないから楽しい。しかし、アメリカの貧富の差も大きいなぁ。世界一富んだ国であるだけに、余計に気にかかかる。ところでサミュエル・L.ジャクソンの髭がかっちょいいぞ。いつか髭を生やせるようになったら真似してみたい。非道なことに、番組終了後、『黒いジャガー』まで放映。泣く泣くそちらも見る。シャフトのテーマが懐かしくも素敵。70年代の服装がまたなんともかっこいい。今のブラック・カルチャはすっかりヒップ・ホップに染められちゃってだらしないが、当時はピシッとしていて決まっている。おしゃれだ。バーで声をかけられた白人女性と過ごす一夜の、これまた懐かしい「あは〜ん」な行為の描写に笑う。そうだよなぁ。時代だなぁ。
いいかげんそれで寝ればいいのだが、そのあとにはカート・ラッセルの『ブレーキ・ダウン』までやりやんの。砂漠の町の中で都会から来た夫婦の車が故障、助けに入ったトラックにかみさんを拉致されるが、誰もまともに相手をしてくれず、半狂乱で走り回る旦那であったが、やがて彼にも魔の手が...。という内容。『激突』に、アメリカの田舎の、閉鎖された恐怖というか、ヴァカントな恐怖をブレンドした一品。走れども何もない乾いた風景、人が消えてしまうことが何も不思議でない自然環境、それを利用した犯罪、アメリカ人の郊外に対する恐怖感がひしひしと伝わってくる。日本ならば『まんが日本むかしばなし』にでてくる、山奥の一軒家、という感じだろうか。ある種の空間恐怖症のようなものすら感じる。アメリカを考えるときに、いつもニューヨークなどの街を考えてしまうけれど、実際は郊外の、人口密度のものすごく薄いところがほとんどなわけで、日本の超過密な環境との圧倒的な感覚の違いについて意識させられてしまったりするのだった。後半はひたすらアクションだが、前半の空虚な感じが怖い映画でした。

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