★★★半
読了。ますます冴える折木の推理。ていうかずいぶんと積極的に関わるようになってきた折木に少し同情。笑うデータベースふくちゃんが麻耶花に対してはっきりしない訳も、少しわかって今度は麻耶花に同情。それはないよな。しかし、麻耶花ってかわいすぎるぞ、この名前。
多少ビターなエンディングはいつもどおりで、探偵ものの定石かもしれないけど、暴くことで見えちゃう悲しみをしっかりキープ。探偵の傲慢というか暴力性については、季節限定スイーツシリーズへしっかり続いているなぁと読んだ。今回はさらに持たざるものの苦悩、という視点も。
折木をはじめとする古典部の面々とはもっと付き合いたいなぁ。と思っていたら穂信氏のサイトで、続編となる短編が「野性時代 12月号」に載ることになったと紹介が。嬉しい。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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