蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

新本格魔法少女りすか3(西尾維新/講談社ノベルス)

★★★
長らく積ん読状態だったのを救い出してあっという間に消化。2005年中に書かれた短編3本がまとめられている。刊行が本年の春で、いささか時間がかかりすぎだと思うが、どうか。いま、著者は講談社BOXシリーズで手一杯だろうし、この後の完結への4編が書かれ、まとまるのはいつだろう。気長に待つしかないが、待ち遠しい。収められた短編3編の3編目(全体の第9話)、「夢では会わない!」が異色作。夢落ちを逆手に取った、現実落ちが面白い。ラストはかなり衝撃的というか、そういう場面を用意しておきながらその後のこの空白は...といささか腹立たしくもある。偏向しまくった主人公の行く末というか、どのように話に落ちをつけるのか、主人公創貴の贖罪の場面はあるのか、等々続きが待ち遠しい。

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)