★★★半
語り口が巧い。京都という地の利もあるのだろうが、日本画のようなあっさりした筆で路地に潜む不思議や怪異を描き出していく。小さい頃に持っていた怪談集を思い出した。過剰に表現しないことが怪談の肝。表題作「きつねのはなし」はミステリ的要素もあって特に★★★★。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/06/27
- メディア: 文庫
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★★★半
語り口が巧い。京都という地の利もあるのだろうが、日本画のようなあっさりした筆で路地に潜む不思議や怪異を描き出していく。小さい頃に持っていた怪談集を思い出した。過剰に表現しないことが怪談の肝。表題作「きつねのはなし」はミステリ的要素もあって特に★★★★。