蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

もの凄い酒を飲んだ

昨夜、某氏と神田のRootdownで飲んでいた。ギネス、ファンキージンライム(これがまた旨い)と進んだ辺りでマスターの吉川さんに勧められたのが、山崎オーナーズカスク。東京に22本しかないとか。ちょっとしたお手伝いをしたお礼と言う事で、某氏のおごりで飲んでいたので申し訳ないのだが、某氏がキヨブタで頼んでくれました。やっぱり高いのよ。それなりに。
で、これが。結論から言うともの凄い酒だった。
樽からそのまま、いわゆる山崎的な、何も足さない、何も引かない酒なのだろうけど、その結果アルコール度数61度とスペックだけきくとちょっと遠慮したくなるハードな酒なのだ。
だがしかし。
吉川マスターが丁寧にグラスを拭い、氷をならして作ってくれた渾身のロックは恐ろしくまろやかで香り高く、下の上で柔らかく広がるのだ。慢性的に鼻が詰まっている僕でも満たされる華やかな香り。梨のような艶。ね、思わず笑っちゃうでしょ? 気持ちをアップしてくれる、楽しくさせる酒だよね? とカウンターの向こうから吉川さん。
となりで飲んでいる某氏が、涙腺が緩んじゃう酒だなこりゃ、としみじみしている。
つまみとか、チェイサーとか欲しく無いくらい。ゆっくりゆっくり口の中で転がして楽しむ。飲み込むのも惜しい。時間をかけてその一杯を楽しみ尽くした。
これが昨夜の酒のピーク。さすがにその後は、ちょっと普通のお酒に戻る気がしなくて、ウォッカのストレートにライムを添えてもらった。それから河岸を変えて、神田ガード下でMoinetteとウルケル。ウルケルは「もやしもん」で有名になっちゃってミーハーな客が増えたとマスターが言っていたな。でもやっぱり旨いのよ。ピルスナータイプ好きだなぁ。
しかしとにかく、凄いものに出会ってしまった夜だった。思わず万年昼食記録の日記にこうして記事を書いてしまうほど。カスクは毎日飲むような酒ではなく、なにか嬉しい時に飲む酒だと思う。もちろん財布的にも毎日なんてありえないし。まだRootdownにはボトルに7割ほど残っていました。興味ある方は是非、飲みにいって下さい。
ちなみにRootdownはサウンドシステムも凄いよ。極上のジャズを聴きながら気持ち良くなれます。