蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

海か山か、と言われたらば僕は間違いなく海が好きで、時間があれば海岸にいって散歩したりビールを飲んだり風に晒されたりするのが好きだ。初夏から秋にかけて、薄着で行ける時期が特によいが、冬がダメなわけでなく、寒風の中の引き締まった風景や光もまた美しい。空間が呆然と開いていてそれがあっけらかんとしているのがいい。めんどくさい注釈や解釈をはねのける風景としての海岸は実に気持ちがいい。

海辺の街もまた気持ちがいい。海の風に洗われて、無駄なものがこそげ落ちてヤスリをかけたようだ。湿っているのに風景はなんとなく乾いていてポッカリと明るい。

息子を連れて自転車で江ノ島に向かった際、腰越のあたりで美人さんばかりが信号待ちしていた。肩の力が抜けていて、街の人とはやっぱりなにか違う。こんなリラックスした風景が好きだ。

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