続・水惑星年代記（大石まさる・少年画報社）

★★★★
ヴィヴァ、センス・オブ・ワンダー！
おなじ世界を舞台にしたゆるいつながりをもつ作品の連作集。その中で一番ボリュームのある Around The World In 8 Days は鶴田謙二トリビュートなSOW作品。話としてはオーソドックスな80日間世界一周旅行亜種だが、きちんと「気球」「新素材」「宇宙」「イオンエンジン」などなどのガジェットを積み込み、かつ研究機関ものであり、お姉さん助教授との恋愛まで盛り込んだ、じつにじつに素敵な作品なのだ！　もう完全に鶴謙の世界。むかぁーしの実写もの少年科学映画の世界ですよ。こういうのは、マンガがいい。大石まさるのトーンを使わない、いささか雑と見られかねない画が実にいい味を出していて、ほんとう、満足。

続水惑星年代記

ちなみに氏のHPはこちら。あら、同い年でしたよ。