蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

精霊の守り人(上橋菜穂子/新潮文庫)

★★★半
今話題の、というか、今夏話題だった国産ファンタジー。各メディアのほめっぷりが大げさすぎて却って作者に失礼な気がするが、確かに面白く読んだ。主人公が30代の職業女性というのがいい。浮ついておらず、人間的な悩みは十分に持ち、頼りにもなる。著者の人間に対する想いや姿勢のポジティブさもまた伝わってくる。素直に素敵な作品。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)