蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

空の境界 第五章「矛盾螺旋」

★★★
シリーズ最長になるのではないかという第五章、原作でも読み応えたっぷりの章ですが、映画もまた時間たっぷり。2時間という長丁場になりました。いよいよ黒幕である荒耶が登場、どこから見ても変態にしか見えない変態コーネリアスが好演。燈子さんが大活躍します。
相変わらずバイオレンスフルな内容ですが、今回は血の描写がちょっと抑えられていました。これまでは透過光(ってデジタルになったからもう言わないのかな?)を多用した透明感のある描写でしたが、大分ソリッドな塗りになっていました。特に方針変更などはないと思うのですが、どうなのでしょう。
矛盾螺旋、ということで、螺旋を相当に意識した構成が○。時間軸を激しく前後させリミックスして視聴者を幻惑します。これはいい。原作読んでない人にはかなり分かり辛かったのではないかと思いますが、これ、原作読まずに見る人はたぶん3割くらいしかいないのではないかと。リンク、リミックス、そして映像のスクラッチとVJプレイみたいな演出でスピード感を出していました。正直2時間で収めるのはかなり大変だったと思いますが、細かな説明はばっさり省いてスピード重視で収めたという印象。原作読んでない人には(ry
ラスト、式のデレ発動で映画館は沸いていましたが、これはもうお約束というか。かわいいぞ、式。一緒に見に行った先輩は薄っぺらな演出でむかついたそうですが、いやここ萌えるところですから。
もっとも、燈子さん大活躍の方が今回は見どころかと。おねぇさま最高です。素敵すぎます。禁句の二つ名もまたなんとも。燈子さんが起源の探究から日常へ帰還する辺りはぜひサブストーリィとしてどこかでやってほしいなぁ。
次章予告編での鮮花のぶりっこぷりには正直...でした。第六章って、ハードな第五章のあとのワンクッションなのかなぁ、役割としては。女の子フルな話が書きたかったのかしらん。