蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

ロデオ・ダンス・ナイト(ジェイムス・ハイム著、真崎義博訳/ハヤカワ文庫)

★★★★
テキサスの片田舎で発見された白骨死体。やがて10年前の夜に失踪した大物牧師の娘の遺体であることが判明する。遺体の発見を期に少しずつおかしくなっていく町。引退したテキサス・レンジャー、ジェレマイアが事件解決の為に協力を要請されるが。事件は徐々に拡大していく。
煙に霞んだ南部の重たい空気のなか、徐々に明らかになっていく事件。ジェレマイアが辿りついた真相とは。
あらすじはだいたい上のような感じ。終盤に主人公ジェレマイヤが祈る文句に涙。また彼の口癖「どうしようもないことだ」が耳に(目に)残る。淡々と物語は進むが、初めから終わりまで飽きることなく読まされる筆は見事。S・ハンターの描くR・スワガーと向こうを張る、無骨で真っすぐな男がいい。文句なしの四ツ星。

ロデオ・ダンス・ナイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ロデオ・ダンス・ナイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)