蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

マンガ世界の歩き方(山辺健史/岩波ジュニア新書)

アマゾンに画像がない。今後導入されるのか?
岩波ジュニア新書にしては少々毛色の違う一冊。ルポライタになりたての山辺氏がマンガ世界を巡ってかけずり回る。100円雑誌屋(駅前とかで売られている、「リサイクル」雑誌の露店のこと)、マンガ喫茶コミケ貸本屋、外国人から見たマンガ、森安なをや氏のことなどが次々と取り上げられる。斜に構えぬ素朴な語り口と、業界の垢の付いていないまっすぐな視線が気持ちいい。特に同人の青田買い等があるのか、大手出版社にルポを申し込む段が面白い。さすが講談社! とよいしょしておこう。
さてその山辺氏の出版記念パーティがあり、出席。映画学校関係者、出版関係者、友人など、沢山の人が集まる。店は浅草のアリゾナ・キッチン。かつて荷風が愛した店である。山辺氏が如何に周囲に愛されているのかがよくわかる、実に良い会だった。2次会まで参加し、帰宅できなくなってマイキ宅に宿泊。いつものことながらマイキにはお世話になりまくりで申し訳ない。明けて出して頂いた朝食を食べきれず、果てしなく恐縮。酒は二日目が弱い古田である。


マンガ世界の歩き方
山辺 健史

発売日 2004/08
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