蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

会社について考えている2、3のこと

会社の新製品開発メンバに選ばれている。かれこれ3ヶ月くらいだろうか、定期的に集まりをもっているが、暗中模索というか、
長いトンネルを出たいが出られなかった。(終)
みたいな事も起こりうる状態である。もともとが印刷業は受注産業であって積極性に欠ける傾向があるのだが、今日、研修を受けていて、ふと気が付いた。
われわれには売り物がない。否、本来売り物になる部分をなおざりにし、バブル期のうはうはな記憶に浸っているうちに行く先を見失い、迷走している状態である。「何でもできる」方向で営業を迫られているが、そういう企業って、つまるところ、何もうまくないのだ。
本来僕のいる会社は高級印刷、まさにブランド、印刷のプリンスいやキングであった。知識人の憧れの的であり、一生に一度、あそこの印刷で本を出したい、そういう(イヤミ〜な)ブランドだったのだ。駄菓子菓子((C)カソトワ)。その一番の利点をまさに切り崩し置き去りにし、技術や知識の継承はおろそかにし、社会の流行にだらだらとついていっているうちに、何の事はない放蕩息子が後を継いだ名家のようになってしまったのだ。
おお、今日の怒りは深いぞ、ヲレ。
このままではこちらまで巻き添え食らってアウトである。組合やっている人間の発想ではないかもしらんが、事業を多少コンパクトにしてでも、誇りを持てる商品を作り出せるようになっていかんと、マジでやばいぜ。もっと現場をインスパイアせなかんのかもしれん。まずは環境整備。
そんなことを考えて歩いた帰り道だった。最近まじめじゃん。