蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

フラッシュフォワード(ロバート・J.ソウヤー著、内田昌之訳/早川文庫)

★★半
加速器の実験中、21年先の世界へ世界中の人々の意識が飛んでしまう。未来を垣間見てしまった人々は、現在をどう生きていきのか? そして未来をどう受け入れ、変えていくのか。また、なぜそのようなことが起きたのか...
という筋書き。タイムスリップものでも、これだけたくさんの意識をいっぺんに飛ばしたものは過去なかったと思う。そういう意味ではずいぶんととんでもない作品。量子力学とか、その辺がヒントになってくるんだけど、いまいちドライブ感に欠けて寂しい。もっとハードSF的展開を求めていたんだけど、どちらかというと登場人物たちの悩みが延々と続いていくので、その辺が寂しさの原因か。また落ちもちょっと。永遠の命がらみなんだけど、それはあまりに容易すぎない? って感じでした。

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)