蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

θは遊んでくれたよ(森博嗣/講談社ノベルス)

★★★半
久々に乗り気な萌絵嬢と、死体が苦手な医学生ラブちゃん、必至に携帯電話を復旧させようとした犀川先生に★半分。連続して起こる自殺と見られる事件、その遺体のどこかに記された赤いθの一文字。果たして彼らに共通した、死に至った理由はあるのか。人工無能と見られるスクリプトの動くサイト(それとも人力で返事してた笑えるけど)が面白い。
今回も至る所に真賀田四季の影が落ちているし、保呂草さんちらっと出てくるし、松本○士っぽい世界展開と言えなくもないですが、舞台装置がそろって、Gシリーズも回転数上がってきた感じ。
松本●士といえば、舞台が同じである以上、そこに起こる非日常的な出来事のシンクロ率が高くなるのは仕方がないのかな。重力場が歪んでいるような? 真賀田四季というキャラクタがもうブラックホールで、ありとあらゆるものを巻き込まずにはいられないということなのかも。
ちなみにGシリーズのGはGreekのGだろうな。何故にかくも次々と、ギリシャ文字を記された死体が増えるのか。というのが4作目位からの謎解きになるのかな。探偵の活躍に期待(暗躍、とも言う)。

Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)

Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)