★★半
いまさら読む古典中の古典。やっぱり時代を感じるなぁ。バイアスかかりまくっている様子が今は痛い。当時はタイムリーというか、かなりセンセーショナルな内容だったと思うのだが。しかし、やはり白人って弱いよなぁ。大古典なのでネタばらしまくりますが、新世代が出た後の人類しょぼすぎ。白人の世界観だなぁと思いましたよ。東洋人はきっと関係なく生きつづけようとするでしょう。人類滅亡寸前あたりからラストまではさすがに展開が早く、ぐいぐいと迫って作家の力を感じますが、やっぱり人類あっけなく最期を選びすぎだよ。もっと人間ってしぶとい、いや、往生際悪いと思うのですが。
作品としてはグレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」が本書と比較されるのを目にしますが、僕は「ブラッド・ミュージック」の方が好き。クラークは観念的だなぁと思うわけです。大作家には申し訳ないが、二つ星半です。
- 作者: アーサー・C・クラーク,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/04
- メディア: 文庫
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