蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

帰宅/夏休みの終り

午前中海でたっぷり遊んで午後から帰宅する。東京湾フェリーで久里浜を目指すも、なぜか頭注でフェリーが180度回頭。他の船をよけるために針路変更することはあるが、後ろを向いたのは初めての体験。なんと、デッキにいた人が水死体を発見したとかで、船はその確認のために反転、航路をゆっくりと戻り始めた。やはり海の上では、第一発見者が確認して、位置を確定する様子。ざわざわとデッキや窓際に寄る人を乗せ、船はじりじり進む。20分ばかり探したが、見つからず、再び回頭して久里浜を目指したとき、左舷を問題の遺体がゆっくりと流れていった。いっせいに窓際に詰め寄る乗客。操縦室から放送にて、以後海上保安庁に依頼、船は港を目指すとのこと。どこの誰かは分からないが、水着だけを着けた中年男性に遺体は見えた。どこかできっと行方不明の届出が出ていることだろう。いきなり消えてしまったお父さんなりを探していた家族の姿を思い、痛ましく感じながらも、帰る事のできる男性の幸運(?)を思う。行方不明では、家族も、亡くなった方も浮かばれないだろう。お盆は過ぎたばかりだが、時期的にも、家に帰るそういう時なのかもしれない。亡くなったしまったことは不幸だが、とにかく、発見できてよかったと思った。最初に遺体を見つけたデッキの乗客も、さぞやほっとしたことだろうと思う。海は怖い。気をつけて遊ばないと。胸に言い聞かせて帰宅。