蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

赤ん坊も命がけ、だが。

1400年代から1888年まで、女性たちは、パドバのオニサンティ教会の正面にある台に赤ん坊を置き去りにしていた。この台は回転式になっていて、望まれずに生まれてきた赤ん坊をここに載せ、今後はまともに暮らせることを祈りつつ回すと、修道女たちが運営する孤児院に収容される、というものだった。

で、これが大きな郵便受けみたいなものになったわけだ。キリスト教国だから、その辺の配慮は分かるのだけど、変に推奨しているようで嫌だなぁ。しかし、それ以前はゴミ箱などに、って、そんなところに捨てるなよ!
で、先輩とチャットした記録。
先輩:イタリアで「これで安心」つって捨て子が急増しないことを祈りたし。業が深いですなあ・・・どこの国も。
:カトリックの国で、なおかつ家族の結びつきの重視される国で、さらに保守的な国だから、(守ってないと思うけど)避妊が許されない、堕胎も許されない、結局生むが育てられない、望まれない子は、一族内では認められない。ということで、捨て子になるんだろうなぁ。それ自体文化と言うか社会のシステム化してるんだろうけど。日本の場合は捨て子の前に片っ端から堕胎だもんね。これもまた恐ろしいこってす。
先輩:なるほどねえ。
日本で堕胎っていうと若造かと思うんだけれど、団塊の世代の方々が(人数も多いけど)何回もそれをしていると統計で出ているというニュースをずっと前に読んだ記憶が。
:避妊っていう文化を育てられなかった世代ですな。男性が着用をいやがって、かみさんは逆らえなくて、という、実に既婚者の堕胎率が異様に高いのですよ。その辺の事情については高校のころ授業でみっちりやった(どんな学校だ!)。
でも、今の若者も似たようなものか...
先日読んだSFで、100年くらい未来の話なんだけど、「今でも男女がセックスすると子どもが出来てしまうから」って表記があって面白かった。*1
「やりゃあ出来るんだよ! その気でしろ!」
と世間には言いたい。認められないだろうけど。*2
先輩:阿刀田氏が書いていたなあ。
子どもはコウノトリが運んで来るとまだ思っているのでしょう?そんなことはないと言うなら、なぜ子どもができたことに驚いているんですか?
:いや、コウノトリはくるんだって! 俺見たもん(大嘘)。
先輩:それはコウノトリじゃねえ・・・以下略・・・*3
:妊娠判定薬に商品名「コウノトリ」って付けるのはどうだろう。

というわけで、妊娠判定薬にはぜひ「コウノトリ」と名付けるように推奨! そして全国の中学校は「セックスしたら子供が出来る!」としっかりはっきり教えるように。

*1:SFマガジン 2006年2月号(第47巻第2号)、小川一水『ハイフライト・マイスター』より「自然状態の男女は、こんにちでもなお、セックスすると子供ができてしまうので」の箇所。なるほど

*2:その分自分で実践しました、はい

*3:攻殻』の例のセリフかと