★★★
静かな読了感が、どことなく彼の短編を思わせる。全体的にいつに増して詩的な感じがするのは、独白が多いからかしら。睦子さんがなかなかいい味を出しています。Gシリーズも4冊目。ついにあの人が出てきました(ミームというか、エミュレーションみたいな形ですが)。どんどん人間から遠ざかっていく、あるいは、人間を突き詰めた形になっているなぁ。どちらに振るかは人間の定義次第か。情緒的な意味では非人間的、論理的な構造としては、逆に超人間的かも。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 新書
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