蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

若冲と江戸絵画展

伊藤若冲がまとめて来る、というので国立博物館まで朝から出かける。
到着は9時半、ほぼ会場といっしょだったが、早くも展示の前には列が出来ており、人にまみれないと絵を見られない。暑いし、ペースを乱されるので、決して好条件ではないが、それでも出てくる頃には入場が10分待ち、ということだったから、その意味では悪くなかったのだろう。
一番見たかった鳥獣花木図屏風()がやはり圧巻。若冲の作品かどうか、論議もあるようだが、この作品を見られることのほうが大切。他の作品も実にモダン。持ち帰ることのできる作品があればいいのに<無理。
家族と一緒に2時間弱で見てきたけど、これだけの内容は、2時間では本来とても足りない。半日はいてもいいはずだが、これだけの人出だとちょっとそれも望めまい。できることならば展示期間を半年から1年くらいにしてもらえれば、もう少しゆったりと絵を見ることが出来ただろう。細部に技巧を凝らした日本画を見るのに、列に並んで押されながらでは、満足のいく鑑賞は不可能。それでも、生で見ることが出来たことには、大きな意味はあったと思う。子供は不平を申しておりましたが。
できることならば、5点くらいずつを、日本家屋で拝見したい。毎日、展示内容が変わるのね。で、その前で畳に座って、お茶でも頂いてくる。そういう贅沢なことをするには、ビル・ゲイツにでもならないと駄目か。くそうビルめ。
はてなの日記にて、作品が公開されているのもすばらしいことで、予習、復習にはもってこいだと思う。美術展でのんびり見られない分、気に入った作品を再確認はできるだろう。もちろん、生にかなうものでは決して無いけど。
コレクションがアメリカに帰ってから、向こうに見に行くのも、またいいのかもしれない。もっとも、その費用がどこから出るのかは、まったくの謎だ。