入江亜季

大絶賛販売中！　というか、オレが大絶賛。
歳を経るごとに趣味が濃くなっていくことを自覚している。というか、趣味が純粋になっていると言うか、正直になっていると言うか、好きなものだけ読んでいたい、と言うか。最近じゃあ「under current」が大絶賛だったわけだが。いまはとにかく入江亜季だ。幸せになりたければ読まなければいけない。とにかく、読んでいれば幸せでいられる。端正な描写、艶のある女性、萩尾望都や三原順などのころの少女漫画の、切れのいいモノクロ写真のような画面構成。柔らかなストーリィ。無垢への願望。上質のファンタシィ。ああ、マンガ読んでいてよかったなぁという充足。この内容を、単純にノベルスにもっていっても多分駄目だ。マンガだから成立する世界。空気。今後が楽しみ。
ちなみに『群青学舎』に収録されている「ピンク・チョコレート」の都さんは、癖っ毛、メガネ、薄化粧天然系と三拍子そろって直撃。こんな恐ろしいキャラクターを作られてはたまりません。

群青学舎 一巻 (ビームコミックス)

コミックビーム 2006年 10月号 [雑誌]

コダマの谷 王立大学騒乱劇 (ビームコミックス)