蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

我が青春のガラム

深夜残業と睡眠不足が続いている。久しく吸いたいとも思わなかったガラムを吸いたいと漠然と感じる。頭を解放したい。多分アッパ系にしろダウナ系にしろ、薬にはまるのはおおむねこんな感覚からではないだろうか。おもしろいことにアルコールでは駄目だ。煙草はダイレクトに頭に効く。アルコールはもっと遠い、重い。
しかし幸いなことに、僕の好きだった煙草は日本での販売を止めてしまった。馬鹿みたいに重く甘い煙草、ガラム。なにか健康を犠牲にするだけの価値があるように錯覚させられる魅力。去勢された軽いガラムがまだ売られているが、あれは本物ではない。あれでは飛べない。本物は飛ぶことが出来る。ぐらぐらと頭を揺さぶられる。だから吸いなれてはいけない。たまに、儀式のように火を付ける。煙に酔う。そんな煙草だった。
というわけで煙草を吸う訳にもいかず、僕の頭は重いままだ。解放したい。ハイになりたい。ダウナで消えるんでもいい。解放したい。