蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展

こどもと一緒に行くとただで入場できるという大変にすばらしいプログラムを頼りに神奈川県立近代美術館葉山館へでかける。展示は伊東豊雄の建築展で、これが実にすばらしかった。詳細というか感想は湘南Clipの方に載せたので省くが、台中オペラハウスには本当に感動。泣きそうになった。建築でここまで感動したのは初めて。何に感動したかというと、その自由度の高さ。建築の自由さって、人間の思考と意志の自由さで、その発想や構想を実際に形にさせることを許した台北の人たちにも喝采を送りたい。形としても、内容としても、ある意味とんでもない建物なのだが、そんなものを建てることを選ぶことが、すばらしく価値のあることだ。仙台メディアテークも一度見に行かなければ。現代の建築、すごいことになっている。建築素材と技術の発展によるところももちろん大きいのだろう。現場で施行する人たちの高度なテクニックも忘れてはいけない。
なお伊東氏の初期の作品で、今は取り壊されてしまったという中野本町の家もまたすばらしい。Uの字の形をして、徹底した閉鎖空間を目指したものだが、やわらかく包み込まれるようで、一度現物を見たかった。
この展示を見た後、一色海岸でお昼を食べ、子供たちは砂浜で少し遊んだ。そうか、世間はすっかり夏で、海は海水浴客がいるんだ。一色海岸にはほぼ夏以外にしか来なかったから、その風景の違いにちょっと驚く。そうかー。ジーンズとか履いている場合じゃないなぁ。