蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

ダイ・ハード4

★★★★
前作からなんと10年ぶりの第4作目。4作ってこの手のシリーズものでは珍しい数字だ。全体にタイトな設定で、アクションが続くので飽きずに一気に見られる。前作のなにかすこしたるんだ感じは無くて好感が持てる。ジョン・マクレーンはいいおとっつぁんになっていたが、かえって(前作の肉体的に)たるんだ感じがなくなって精悍でよかった。全体にシェイプアップした印象。作中F-35Bが登場するが、これはフィクションだろうと思っていたら本当に開発してるのね。ハリア世代の僕としては滑稽な感じがしていたんだけど、うわ、作ったんだ、って感じ。あのハッチはだめそうだけどなぁ。どうなんだろ。
サイバーテロが一応の背景になっているので、PCやらサーバやらじゃんじゃん出てくるんだけど、絵作り優先でちょっと苦笑するシーンが連続。ワーロックことデブのクラッカが自宅を司令室って言い張っていたのがかわいい。あれは妙にリアルだったな。いそうだもんな、ああいう奴。アメリカ版ニートの引きこもり。
細部の突っ込みどころは満載なんだけど、アクションものとしては善戦していたと思う。ジョンの娘がまたなんともいい配役と設定で、笑っちゃったな。
映画の中で重要な位置を占める「投げ売り(Firesale)」という言葉は、今回初めて聞いたんだけど、本家Wikipediaを見る限りこの映画で用いられた特殊な用法の様子。もともとはいわゆる投げ売りのことだが、本作ではクラッキングによる国家システムへの攻撃を指していた。

The term "fire sale" is used in the 2007 movie Live Free or Die Hard (Die Hard 4.0 in EU) to describe a hypothetical attack by computer hackers on vital networks of the United States government, infrastructure, and economy.

ハッカーまたはクラッカーの用語としてもともとあったのかは不明。この手の大規模なクラッキングというのはナンセンスな感じがするけど、小規模にぽちぽち繰り返されるようなタイプは実際にありそうで怖い。病院等のインフラ攻撃が直接的で嫌だなぁ。