★★★
第二作目にしてつなぎ的な要素の強い部。織初登場（といっていいか）。小説では全然意識させられなかったが、萌えキャラ的な要素が強い＞織。これで殺人衝動の塊なので、すごい。常にハイテンション、どこかで見たキャラだと思ったら、戯言シリーズのマンイーター、匂宮出夢君？ あそこまであれじゃないけど、むしろ殺人衝動って意味では零崎人識っぽいか。衝動に支えられた殺人者ってハイテンションなイメージなのか。
このシリーズ血の描写が美しすぎる。こだわっている部分であることがもう分かりすぎるほどに力尽くし。同僚は引いている様子だが、伝奇ものとしては実につぼにはまった描写ではないか。惜しむらくは「殺人考察（前）」は式／織とコクトーの馴れ初めというか過去話が中心になるので、話の流れとしては大切だが、いささか冗長に感じられたこと。会場でいびきかいて寝ているやつがいたが、もったいない上に迷惑なやつだ。同行のH先生がやはりお休みになっていたことから、バイオレンス度の低さがわかる。
次作の「痛覚残留」は相当に痛い話だから、どうなるのか、楽しみ。
