蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

佐々木譲氏の日記から−−著作権の延長について

著作権の延長問題については、かねてよりそのあまりに過剰な保護意識にうんざりしていたので、実際の作家の方の下の様な意見を読むと大変に嬉しい。いやまぁ実際、文芸などで食べている作家は本当に大変だと思うのだけど、だからといってその作家の死後まで著作権を延長してどうなるものかと...。そんな事言ったら画家とか、どうするのよ、と思ってしまう。松本零士の様に遺族のためにもと主張する方もいらっしゃるが、そんなこといったら他の自営業の方に失礼じゃないの? とも思ったり。

デリケートな問題なので、書くとたぶん同業者から反発も多かろうが、わたしの立場は延長に反対。だいたい創作物は、引用され、解体され、再構成され、解釈し直され、他言語に翻訳され、パロディなりパスティーシュが無限に作られていってなんぼのものだ。作家は、自作がそのように扱われることを嫌がってはならないだろう。