蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

20170102

20170102 Cloud over a window

正月も2日目にして、長女はバイトへ行き、次女は受験勉強に励み、長男は母親を引きずって公園に出かけていった。なんでも昨日公園であった子と今日も遊ぶと約束したとかしないとかで、子供は風の子であり遊ぶのが仕事であってとにかく熱心である。付き合わされるかみさんはちょっと疲れていて、できればこたつでひたすら丸くなっていたいというオーラをむき出しに、5歳時のパワーに負けて引きずられていった。父ちゃんはまだちょっと無理をしたくなく、そういうところが父親はいいわよねぇ、母親は待ったなしとか言われそうだけれど、とにかくここで無理をするとまたぶり返し、今週末7日に控えたはずせぬ新年会できっとまた悪化する悪循環に陥るので非情にのんびりしている。

元旦は一日寝ていたけれど、大晦日から2日間横になっていたらもう腰も背中も痛くて寝ていられない。血流が悪くなるみたいですね。柔らかな敷布団がちょっと苦手で、かなり固い寝床に寝ているのだけど、長期間寝るのには向いていないのだった。もうちょっと体重を分散処理してくれるコア数の多い布団でないといけないらしい。

大晦日から元旦のお昼くらいまではこっそり発熱もしていたのではないかと思うのだけれど、うちには体温計がない、というか家内で行方不明になっていて計りようがないので、よく分からない。でも、元旦は相当楽になって、なにより下痢がほぼ止まったのでぐっと気持ちも落ち着いて、朝から本を読んだりアニメを見たりしていた。

もう45も近いのにまだアニメを楽しく見ているのだけれども、いったいこれ、いつまで飽きずに見ていられるのだろうか。オタクと呼ばれている人たちが気づいてきた文化のようなものが好きで、それに接しているのは楽しいのだけれど、特に、中年前くらいまでの彼らが入れこんで見るコンテンツに最近あまり興味が持てなくなりつつあり、自分の許容の幅が狭まってきた=歳を取ってきたことをひしひしと感じる。いつまでも若いつもりで!とおじいちゃんが叱られるシチュエーションに似ているが、段々と自分が本当に美味しいと思うものしか食べないようになりつつあり、これが老化か、とも思う。そのうちに、興味を持てないコンテンツへの嫌味を言ったりするようになるとこれはもういけない、手を引くべきだろうけれど、その時そういう判断ができる自分でありたい。

さて、そんなわけで昨日から普段よりも多くのアレコレを視聴したので記録しておく。

まぁ大した量ではないのだけれど、まずは昨年の積み残しを静かに少しずつ読んでいる。そういえば『都市と星』がまだ70%くらいなので、これは正月に読み終わりたい気もする。だいたいもう2ヶ月位は読んでいるはずだ。全然進まないのは、なんというか、今の自分にとってこういうSFは求めているものではないのだろうなという感じで、面白くないわけでないのだけれど、謎の引力で引き込まれてぐぅっと入ってしまうようなそういうものがないのだよなぁ。

体調悪いのもあるだろうけれど、普段よりも格別に集中力がなくて、保坂さんの短編(中編か?)を読むのにもえらく時間がかかってしまった。最近疑っているのは鼻づまりで、自分は年中鼻炎と、時折軽い喘息が出るのだけれど、この鼻詰まりのせいでえらく集中力を奪われているのではないかということだったりする。鼻が詰まると酸素吸入量が減り、酸素不足からボゥっとしているのではないかと。これは喘息になっているときは徐々に息苦しくなっていくのだけれど、最初は全然それに気づいていなくて、どうもなにかイライラしておかしいと思い始めるあたりでああこれは喘息だと気付く、そのイライラは呼吸がちゃんと出来ていない所から来ているのだろうと思っていて、それが鼻詰まりのときも同様に僕の集中力を奪っているのではないだろうかという推論で、多分に当たっているのではないか。

鼻の粘膜をレーザーで焼くと、腫れて鼻の機能を阻害していたのが解消されるらしく、是非やりたいと思っているのだけれど、1回8000円程度で、効きが悪い場合2度3度と繰り返さなければならないときいて、これはちょっと面倒だな、というか費用が苦しいなと躊躇して昨年が終わった。凸してみるべきであろうか悩むけれど、それでもしていないのは、多分この鼻づまりと長く付き合いすぎているからだ。DVなどがなかなか発覚しないのも多分似たようなもので、人は同じ環境が続くとそれに慣れてしまい、被害者はその環境を拒みながら受け入れてしまう。上記「図書」1月号で冨原眞弓が書いていたインドの話ではその慣れを諦観とおっしゃっていたが、そう、諦めて受け入れてしまう。生き物としては優れた機能だと思うけれど、それを改善しようとする意志もまた人に備わったものであって、今年は鼻詰まりともうすこし積極的に関わるかもしれない。

なお、今朝はゼリーを食べ、昼にはコンソメスープにしょうがを入れて飲んだ。空腹だが、まだまだ固形物は食べられない。何食になるのかは謎だけれど、紅茶のゼリーをいま作ってみている。夜は味噌汁を飲めるだろうか。

20170102 a Cup from Starbucks