蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

ガンダムSEED 妙な余韻

なんとなく一気に4巻分も見ちゃったものだから、妙な余韻が。子供たちもなんかはっきりしないけど、周りの大人たちはもっとはっきりしない。子供を巻き込む責任感も見られない。制作者の世代が既に、戦争を知らない子供たちのそのまた子供たちくらいの世代になっているのだろう、戦いにリアリティがなく、過去の戦争ものアニメのリミックス、二次派生物に成り下がっている。(ように見える。)そういうこちらももちろん戦争など知らないわけで、既に戦争はゲームと変わらない。奇しくもカガリがシュミレタで遊ぶ(?)シーンがあるが、SEED全体がそうした感覚なのだろう。繰り返すが、一番腑に落ちないのが少年たちがホイホイと戦争に加担していく下りで、コロニーが破壊されようが、何隻戦艦が沈もうが、ぜんぜん気にしているように見えない。唯一キラが実際に手を下す/下されるという現場にいて、目の前で消えていく少女などに悩んでいるようだけど、それもまた紋切り型で、底が浅い。トレンディ・ドラマなのかな。そう思うとちと寂しい。
という具合に妙にはまっている。何らかの物語にぶっ通して浸れるのはなんだかんだ言いながら楽しいし、今後に期待。しかしH氏、ファーストシリーズのDVD買わないかなー。