蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

オーディオマニア

もんたま氏の10/24付けの日記(たまにはサイトの名前どおりのことをしてみる | もんたまの2004年10月24日の1番目の記事 - 楽天ブログ(Blog))でオーディオマニアにツッコミが。世のカメラ好き、オーディオ好き、あるいは車好きの7割は、道具で止まるだろう。目的と手段は逆転している。写真を撮る目的は、もちろん、カメラあるいはレンズの性能の確認のためである。都内某カメラ量販店のリスニングルームの、スピーカの設置の酷さってないが、あれで売れるのだから、やはり道具への偏愛があるとしか思えない。
しかし、もっと困るのは残りの3割ではなかろうか。たとえば、トゥイータの延長が足りないといって自宅の屋根ぶち破って屋根ごとスピーカボックスを自作する奴、床を浮かして家そのものの構造と切り離す奴、500円玉一枚で音が変わったと、延々とアンプ側の設置方法の駄目だしをする奴。
彼等には、ほとんどイデア的な、遥か彼方に浮かぶ到着点がある。○○のベースは「ごりごり」鳴らなければならないと、見果てぬ道を進む。生でもない、機械でもない、その融合した、時計仕掛けなユートピアを目指している。
村上春樹の昔のエッセイ(だったと思う、探してみたが見つからない)にあった一文に、古いレコードの録音について、モノラルだから音楽の本質が失われるわけではない、というようなことがあったけど、音楽への愛を求めるならそっちだよね。しかし、再現を目指しているうちに再現するものを見失うくらいに、人間って弱いのであります。
まぁ、あんまり凝ったのはおもいよね。BOSEの101あたりが梁のあたりで地元のFM流しているくらいの店が好きです。