蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

営業部旅行まとめ

昨日は9時羽田集合で、10時ごろの飛行機で長崎へ。空港には8時30分前に着いてしまっていて、有隣堂グレッグ・イーガンの短編集『しあわせの理由』(早川文庫)を購入したり、朝食にパンを買ったりして皆を待つ。某部長こけて小指を骨折とかで欠席。なんじゃそりゃ。天気が荒れていて、西からの向かい風でフライトは約2時間。時々揺れながら飛行機は長崎へ。
この旅行、総勢15人しかいないのに、空港ではいっぱしの観光バスが待っていた。一人で2人掛けのシートを独占、ビールを飲みつつ物凄くゆったり市内入りする。その手の店で昼食。中華と、ちゃんぽん。味は結構まとも、量は物凄くて、歓待! って感じ。食事の量では今回一番だったのでは。わしわし食べて松本零士の描く満腹姿みたいになり、バスで宿へ移動するも宿には入らず観光。風頭公園>亀山社中跡>竜馬のぶーつ>めがね橋付近まで散策。通常の観光旅行では考えられない妙にローカルなコースで大満足。バスガイドさんがいうように、本当に街にはお墓が多い。街全体が階段みたいになっていて、そこに建物がしがみついている。当然路地が多く、路地には猫がいて理想的。山の上から下までずっと下ってきて、そこからまたバスで出発地の宿へ戻る。
しばし休憩、任意の数名で(また大型バスで!)稲佐山まで夜景見物。到着時はまだ明るかった山頂も、だんだんと暮れてきて、それにつれて向かいに見える街が輝きを増していく。いわゆる繁華街の灯りよりも、斜面に転々と煌めく民家の灯りが儚く美しい。これは見ることが出来てよかった。すっかり暗くなったところでタイムアウト、宿へ。すぐに宴会に突入。幹事がこっそり手配したコンパニオンのおねいさんも2人ついて、だだっ広い往年の宴会場そのままっていう会場で酒盛り。一同でカラオケもまわし和やかに終了。人数少ないってもの落ち着いてていいのか。しかし社長、みずから酒注いで回るのはやめよう。それからコンパニオンさん長崎だからかチャイナドレスだったが、その裾は何。会社が選ぶんだろうけど、ショートのチャイナドレスなんてチャイナドレスじゃない!! あれはロングだからいいんだ(怒)。
風呂に入って、2次会に突入。けろ氏と飲みに行く。新人子も誘ったが、やっぱり行きません、とかぬかしやがってくださいました。たく、近頃のわけ?のは。思案橋でマッタリ呑む。ウィスキィのカクテルにいちいち変な名前がついていておかしいのだ。同室の先輩約1名はジャズバーでタイコたたいていたらしい。他2名の先輩&新人(♂)はその手の店を求めて出発。長崎はフーゾク厳しいらしいのだけど、ちゃんと見つけられたみたい。2時就寝。
朝、同室のドラマァ氏の声で目覚める。「雪降ってるよ」って、真っ白ではないですか! 最近の天気予報は本当に侮れない。しかしこれも風情、朝食後すぐに外出。昨日のコースの近くを撮影しながら下る。雪が美しい。階段が地形や家々に合わせて作られているから、かなり有機的な展開をしていて、ツボを押される。原爆で一度まっさらにされているからか、街はコンクリの建造物が多いのだが、蔓性の植物が一面を覆っていて、しっかりと風情のあるいい表情をしている。猫と遊びながらめがね橋まで下り、路電で石橋へ。坂を登ってグラバー園に入る。事前情報が何もなかったのだが、想像以上に広い園内にぐったり。なるほど、古い洋館が集まってるのね。どうも観光名所は苦手なのだ。ささっと回っても30分くらいかかる。グラバー邸はかなり好みな作り、時間があれば逆に半日くらいかけてのんびり見たい。オフシーズンの平日ならまた行ってみてもいいな。台所がみんな別棟で、台所だけでうちの平面くらいあるのにはなんと言うか閉口。ブルジョワめ。
新人子お勧めの長崎堂でカステラを買い、オランダ坂経由で新地の中華街へ。けろ氏お勧めの店でちゃんぽんと皿うどん(細麺)の2食喰い。以外に食べられるもの。ちゃんぽんのスープが物凄く濃厚。うまい。このあたりでかなり疲労してくる。荷物が重い。ふるって歩くと五島うどんの店が。あああああ! 五島うどん! まだ食べろというのですか(天を仰ぐ)。我慢して通り過ぎる。で、トイレに立ち寄ったダイエーでカメラを落とす。フードの角がつぶれ、鏡筒がすこしゆがんだようだ。絞りのリングがえらく渋くなってしまった。ぐったりとしながら出島を通り、路電で長崎駅前まで出る。26聖人の像を見にいくが、やはり舟越先生の作品は凄い。無言の圧力というか、しらず目頭が熱くなる。26聖人の話は簡単にしか知らないが、小さな子供も犠牲になっていて、胸が痛む。空港行きのバスターミナル2階で土産を見て、バスに乗り、長崎空港を経て、羽田に戻る。帰りの機内ではまたグレッグ・イーガン。『闇の中へ』は以前SFマガジンで読んでいたもの。設定が凄い。読み終えると同時に着陸。後はバスに乗って横浜、横須賀線で鎌倉、またまたバスで大塔宮。いやぁ、疲れたなぁ。次ぎ行くときは、可能ならば1週間くらいのんびりと撮影して回りたいなぁ。っていつよ、それ。