蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

スターウォーズ エピソードIII 皇帝の逆襲

★★★★
マイキ宅に泊まり、レイトショーでスターウォーズを見る。アナキンが何処までも堕ちてあえなくダース・ベイダと化すまでを追うシリーズ最終作。悪に身を食い荒らされるアナキンが哀れ。皇帝とヨーダの対決も見物だが、ころころと飛び回るヨーダの可愛らしいこと。しかしあれで800歳とは恐れ入谷の鬼子母神。オビ・ワンがようやくかっこいい立ち回りを演じるが、やはり詰めが甘いのはむしろ彼のよいところか。アメリカのヒーロってちょっと間が抜けた可愛らしさを求められているような気がするが、それを善と勘違いしていないか。まぁどうでもいいけど。ついにダース・ベイダのコスチュームを身につける(というかサイボーグ化されたらしい)アナキンだが、あれだけの未来に、なぜに肉体を残してサイボーグ化するのか。擬体とか、そういう考えはないのね。1970年代と設定を一にしなければならないわけで、その辺の苦しさが目立つ。これもまた仕方のないことだが。とことん暗い映画だが、出来は上々。オープニング直後の宇宙戦あたりは、シリーズ一番の出来ではないか? SFっていいなぁ、と素直に思える一作。