蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

自業自得、という評価は認めきれないが

ミロシェビッチが死んだ。毒を盛られた、という話もあり、また、自ら服毒していた、という説もある。真相はもう分からないが、そのどちらであっても、自業自得だ、と思ってしまう。善悪の評価を人に下すことは難しいし、時に傲岸であるとすら思うが、しかし、社会としてのけじめをつけるべき時はある。こうして判決が確定する前に彼が死んでしまったことは非常に残念だ。彼が罪を自覚し得たかどうかは分からないが、法廷で彼に対してけじめをつけておくべきだった。

旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)は12日夜、拘置所で死亡した元ユーゴ大統領ミロシェビッチ被告の死因を心筋梗塞(こうそく)とする解剖結果の速報を発表した。ただ、法廷の報道官は最終的な死因について「結論を出すのはまだ早い。医師団は最終報告をまとめている」と述べ、断定は避けている。欧州のメディアには「被告は毒殺されたのではないか」との憶測も流れている。

旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)のデルポンテ主任検察官は、15日付の仏紙ルモンドのインタビューで、大量殺人などの罪で起訴されていた元ユーゴ大統領ミロシェビッチ被告の死因について「自らの容体を悪化させるため、隠れて薬物を飲んでいたと思う」と語った。