★★★
新シリーズXシリーズの第1冊目。某保呂草氏と見られる椙田氏の事務所で働く2名が一応主人公なのかな? 舞台は東京都内と見られる。話の展開、トリックにも特別に新しいものは見られない(多分大方の読者は犯人や構造をだいたい予測できるはずだ)が、こなれた語り口で安心して読むことが出来、読了後の余韻もよい。森博嗣の作品には、そこにあるものはただそこにあるようにある、とでもいうような世界の捉え方を感じる。表現は詩的なのに、妙にドライな視点があるからだろうか。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 新書
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