蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

後ほど

ワイングラス館を出てから、甲府駅の北側をとおって、武田神社の方に上がっていく。武田神社からさらにしばらくいくと、そこが積翠寺温泉だ。宿は古湯坊と要害の二件しかない。今回行ったのは古湯坊。二股に分かれた道を左側に進み、細い街灯のない急な坂を上っていく。路肩が結構弱そうで、不安になった頃に突然宿が見える。宿は改装して7年と言うから、まだ新しく近代的。部屋も面白く、座敷とその脇に洋間があり、ベッドがある。各部屋に内風呂とトイレがつく。これで平日は一泊6千円というから安いぞ。
お茶を飲んで、早速風呂に入りにいく。風呂は2カ所あり、露天風呂と大浴場。露天風呂は宿の北側にある。内風呂は南側の地下2階。斜面に建っているから、地下と言っても厳密には地下ではない。展望もいい。まずは露天風呂に行くことに。長い廊下をはずれまで歩き、非常階段を抜けた先に脱衣場がある。男女は分かれている。小雨が降っている為に、誰も入っていない。これ幸いと、ひさしのある部分に上半身がくるようにして持ってきたミステリを読む。だらだらと小1時間。誰も来ない。静かな雨の午後の露天風呂で読書ってあなた、これでビールがあれば...。露天風呂を出て、その足で大浴場へ。宿を横断し、フロントの前をすぎて、エレベータで地下へ。露天風呂とは違って、こちらは南側の斜面に向かって大きなはめ殺しの窓が開け、晴天ならば甲府の街が見渡せるはずだ。湯船はその窓に接してあるが、露天の湯音が低めだったので、まずサウナで暖まる。サウナは設定温度が低めだ。酔客対策かな? 汗を流して湯船へ。こちらは40度くらいだろうか。気持ちがいい。窓が広くて、嬉しい。
風呂を出て、部屋に戻ると、もう夕食間近。夕食はお茶の席で出るタイプの会席。上品なメニュ。ビールを飲み、利き酒セットなる地酒6種を味わえるセットを頂く。猪口に一種ずつ出てくるので、量はない。『七賢』(404 Not Found)が抜群にいい。濃厚。食事は小皿が次々と出て来て満足。ただ量がちょっと少ない。いい気持ちで部屋に戻って、21時ごろ予約していた露天風呂に家族で。21時から露天風呂は家族風呂になるのだ。寒いので子供たちは早々に退出。一人取り残されてのんびり。部屋に戻るとスターウォーズ特別版をやっているのでだらだらと見る。やっぱり最初の作が一番面白いなぁ。ハリソン・フォードの不適な若さに感心。『チューボーですよ』を見始めるが眠くてかなわず。風呂に入って寝るつもりがそのまま就寝。