蝸牛日記(Pseudomenos版)

嘘ばかりの日記です

今年はいろいろと病気の当たり年だった。あまり当たったって嬉しくないのだが、そういう役回りだったのだろう。耳については、右耳が浸出性中耳炎になり、一時期集中的に通院して、耳管に空気を通してもらった。ふさがってしまった耳管を通すことで、耳の中に浸出した体液も徐々に抜けて?乾き、治りが良くなるとか。その甲斐あってほぼ治ったので、通院をとめていたのだが、なんとなく耳が詰まった感じは続いていた。このごろは気温が下がったためか鼻の調子があまりよくない。鼻に連動しているのだろう、耳もややつまり気味で、調子の悪い日は明らかに聴力が下がる。迷惑なことである。
しかし、良いこともある。鼻をかんだときなどに、いきなり耳が「開く」ことがあるのだ。このときの世界の広がり方、光の差し方、開放感などは、なんともいいがたいものがある。静かな感動がある。人はどんな状況にも割合慣れることが出来るものだ。その状況から、あるとき急に開放されたときに、初めて、自分がおかれていた状況が見える。そういうことだろう。時には、今時分のいるところからギャップのあるところに身を置くのもいいかもしれない。いろいろなものが見えてくるはずだ。