読書
★★★★ 主人公まほろが気になって仕方ない。シンパシィか、敵対心か。他者とひとつになる欲求と、ひとつになることを拒む欲求。自分であることを希求することと、自分を捨てられない弱さ。自己は相反する感情が渦巻く嵐だ。 昨夜、風呂で読み進めるうちに、話…
★★★半 大田編集長の次の手、記念すべきBOXシリーズの第1回配本。ばかげたやりとりを書きたくて書いたというボケとツッコミの愛の物語。またしてもヒロインツンデレ! 今回は「蕩え〜」なるポスト「萌え」ワードまで提唱。しかしヒロインの戦場ヶ原、蕩え。作…
★★★ 零崎シリーズ第二弾。本編ではあっさりと退場してしまう萩原子荻(はぎはらしおぎ)が大活躍、っていうか頭使っている。お兄さん属性をハイブロウ(死語)に演じつづけるおっさん(しかも殺人鬼)こと零崎人識に溺愛されて辟易とするあたりに笑う。ジグ…
★★★ おなじみチョーモンインシリーズ最新刊。あいかわらずひねたキャラ設定がなんともいえない。表題の「ソフトタッチ・オペレーション」にいたってはもう、その設定が特殊すぎて笑える。よくこんなこと思いつくなぁ。ツンデレ〜なヒロインがかわいい。 ソフ…
★★★ SFなのにアメリカ私立探偵作家クラブ賞を受賞してしまった異色作。といっても、内容はいたって古典的なラブロマンスを交えた探偵小説。近未来、社会生活の根幹がネットに移ったアメリカ。そのネットワークに、ある日突如天使が現れる。リンク天使と呼ば…
★★★★ 昨年11月頃読了。とにかく素晴らしい。10年も放置していた自分を恥じたい。ありとあらゆるSF的要素が詰まったおもちゃ箱。言うなれば全部盛りのラーメン。ハイペリオンは後の楽しみに積読中。 エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)作者: ダンシモンズ…
ニュートンズ・ウェイク(ケン・マクラウド著、嶋田洋一訳/ハヤカワ文庫SF) ★★★ タイトルはフィネガンズ・ウェイクのもじり? SFっぽいSFで楽しめた。 ニュートンズ・ウェイク (ハヤカワ文庫SF)作者: ケンマクラウド,Ken MacLeod,嶋田洋一出版社/メーカー:…
★★★半 読了。ますます冴える折木の推理。ていうかずいぶんと積極的に関わるようになってきた折木に少し同情。笑うデータベースふくちゃんが麻耶花に対してはっきりしない訳も、少しわかって今度は麻耶花に同情。それはないよな。しかし、麻耶花ってかわいす…
いまだ進行中なれど、のっけ漫研に所属の麻耶花がヴァンデミエールのコスプレをして現れてびっくり。いや、そもそもヴァンデミエール自体がマイナな上に、その服装じゃコスだって分からんぞ(ジーンズに黒のトレーナ、そこについているボタンでしか判断のし…
大絶賛販売中! というか、オレが大絶賛。 歳を経るごとに趣味が濃くなっていくことを自覚している。というか、趣味が純粋になっていると言うか、正直になっていると言うか、好きなものだけ読んでいたい、と言うか。最近じゃあ「under current」が大絶賛だっ…
★★半 うーんこのくらいの内容でも本になるんだ、と変に関心。つまらなくはないが一冊の本として上梓するには少々内容薄くないか。もう少し濃いものであれば良かったのに。せっかくサブタイトルに予算10万円と記すのだから、日記連動で消費額を示すとか、いろい…
★★★ カバーのツルケンの持ち上げかたが。これ詐欺ちゃうの? と突っ込まれても仕方ない表記。しかしこれだけの作家を集めて各出身地別に日本を沈めるという、なんとも豪華な1冊。ご当地ものってことで、楽しめる。ツルケンも船とか描かせるとやっぱいいなぁ…
★★★★ ああ、一気にSFになりましたよ。なるほど、そうだったか。 毎度のことだけど、どう死ぬか、で、どう生きるか、を描いていて、その設定がずるい。しかも子供たちだもの。 ぼくらの 5 (IKKI COMIX)作者: 鬼頭莫宏出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/06/…
★★★半 上にも記したが、良い本だったと思う。マーヤというユーゴスラヴィア人の存在が何よりも大きい。後半かなりヘヴィだが、それだけにまたマーヤの存在が引き立つ。謎にこだわるヒロイン、それを解く役割の、役割へは消極的な主人公、という図式はいつも…
『さよなら妖精』(米澤穂信/創元推理文庫)読了。残業しながらふとマーヤの例のセリフ、「哲学的な意味がありますか?」が頭をよぎる。本作のことなんか全く関係のない作業をしていたから、これはなかなか良い兆候。自分にとっていい本だったんだなと実感。
★★★半 好みではないがもうどうしていいか分からず引き込まれる強烈な前半に星半分プラス。脇役で登場する書店員が「強烈なグルーブ感が」あると言って主人公に本を紹介するのだが、前半はまさにそんな感じ。 ページから離れることが出来ないというか、勢いでず…
★★ 毎度だがネタバレあり。ばらしまくりか? えーと、オタク嫌いのオタクが妄想に萌え殺される話をサンドイッチした、オタクの救済の物語。シリーズもののおそらく中継ぎ的な位置付けの小説なのだろうけれど、いかんせんそのシリーズを読んでいないので分から…
★★★ 静かな読了感が、どことなく彼の短編を思わせる。全体的にいつに増して詩的な感じがするのは、独白が多いからかしら。睦子さんがなかなかいい味を出しています。Gシリーズも4冊目。ついにあの人が出てきました(ミームというか、エミュレーションみたい…
★★★ 誰も人が死なない推理小説。季節限定シリーズの時も2巻以降で顕著になったが、このシリーズでも2巻目になってひやりとするような人物描写が出てくる。踏み込めない他人、価値を共にしない他人...推理小説の面白さはその辺かもしれない。どことなく怖…
現在進行中。85頁後から2行目は誤植であることを確認(モリログ・アカデミィにて)。しかし興味ぶかいな、この間違い。一瞬記述トリックかと思ったことあるよ。
★★★★ だいぶ話がもりあがってきた。謎も徐々に解かれてきましたね。以下箇条書きにて。 菊島の件は割と予想通りか。 シリーズ中これほどまやがしゃべったことがあろうか。 成沢、そんなんで大丈夫なのか。 神宮司重工の主任にはいつも笑わされるが、今回も実…
★★★ 文庫版にて。ハードカヴァーは装丁が良かった記憶あり。文庫版はほんわかした雰囲気。そういえば『膚の下』も相当にいい装丁で、最近の神林作品は恵まれているように思う。早川の気合いの問題なのか? 『小指の先の天使』は短編集。仮想世界と現代からは…
★★★半 四つ星にしたい、という欲求があったのだが、そこまでの感動があったかと問われると、そうでもないので冷静に半分減らした。しかし誤解してほしくないのだが、本作は面白い。上巻カバー表一の袖での作者の作品内容の保証は正当で、なるほどすべて当て…
★★★半 ※毎度のことであるが、ネタバレになるような記述を含む。 なあ、常悟郎。どうだ、これが食わずにいられるか? 食わずにいられんときに、<金竜>のタンメン以上のものがこの世にあるか! 本作一番の名台詞は主人公の友人健吾によるもの。はっきり言う…
★★★ 高校へ上がるとともに「小市民」たろうと誓い合った主人公小鳩君と小佐内さん。しかし二人の前に事件は絶えず、心ならずも非小市民的な活躍をしてしまうのであった。帯のキャッチによれば「そしていつか摑むんだ、あの小市民の星を」ということなのだが…
★★★★ 小学館が広江礼威にマンガを描く場所を与えてくれて本当に良かった。アニメ化されてどこの書店でも平積みになっているが、これを契機に買い揃えた。これまで立ち読み等でなんとなく追っかけてたんだけどね。なにせ帯の文句、伊藤明弘絶賛、てのは効くよ…
★★★ いま読みかけ。でもとても楽しい本。トマトソースの作り方に刺激される。しかし晶文社の本は品よく素敵だなぁ。 幻のヴェネチア魚食堂―イタリア味見旅作者: 貝谷郁子出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1996/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) …
★★★半 1巻と2巻の間でSFマガジン2006年5月号のインタビューを読んでいたので、ちょっと不安だったんだけど、面白かった。しかし、オチは、ねぇ。そうきたか、という感じ。いまどきの若者にも分かるのか? ていうかネタじゃん。<ちがうか? 増殖しつづけるド…
★★★ 最近西島にはまっている。ストーリーよりも画が凄い。 ディエンビエンフー (100%コミックス)作者: 西島大介出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/08/26メディア: コミック購入: 2人 クリック: 45回この商品を含むブログ (132件) を見る
★★★ はてなユーザによるはてな宣伝かとおもうほどの内容だが、たっぷりと濃い座談会が面白い。とにかくこの特集の目玉にして、充分な内容。こういう座談会など、まだまだ紙のメディアが強いな、と思わされる。上野俊哉+泉政文の「接続者のしかばねの上に萌…